[ベト株]いよいよ割安感が戻ってきた!パート2(2/2)

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[ベト株]いよいよ割安感が戻ってきた!パート2(2/2)

[ベト株]いよいよ割安感が戻ってきた!パート2(1/2)へ
http://minkabu.jp/blog/show/15698

10年前の中国株の視点でベトナム株を見ると

10年前以上から中国株をしていると、新興国株投資の癖がなんとなくですけど、つかめてきます。今は中国株もめざましい上昇を遂げているのでいいですが、10年以上前を考えてみると当時、中国株というとB株が主流で、H株を手がけている人はほとんどいませんでした。その当時の一般的な認識は、H株はパッとしない国有企業ばっかりで、中国現地人は当分買えないし、PERは安いけど、永遠に騰がらないじゃないの?という感じでした。もっとも、その当時はペトロチャイナなどが上場する前で、有望に見える企業になかったのも要因の1つですが。

一方、B株にしたって、突如倍ぐらいの急騰をしたかと思ったら、数ヶ月後にはスグに半値になって、もとの木阿弥ということの繰り返しだった上、アジア通貨危機の時は死ぬほど株価が下がり、やっぱり中国株はダメかと思わせる時が何度もありました。しかし結局、その荒波を乗り切って中国株を続けてこれた人が、大きく報われたのはご周知のとおりです。むろん、その当時は、たいした銘柄はなかったわけですが、国際コンテナや万科企業など、優良企業なども中には存在していましたし、
それ以外の多くの銘柄も結局は大きく上昇しました。

このような観点から考えると、今のベトナム株は昔の中国株にそっくりに見えます。今はさえない相場展開が続いていますが、昨年後半から株価が急騰した分に業績が追いつくまで、
しばらくこの展開が続くでしょう。しかし、業績が追いついたときには大きく上昇します。ところが、その上昇がいつになるかはわかりません。したがって、いつまで待っても騰がらず、
普通の感覚ですと痺れがきれてくるので、ベトナム株は、もうダメだ、というような考えが頭をよぎるでしょうし、さらに追い打ちをかける下落があるかもしれません。しかし、そこで諦めてしまうか、継続するか、どちらが正しいかは過去の中国株が示してくれているような気がします。


割安感が戻ってきたベトナム株

最近、ベトナム株の銘柄を調べていて、けっこう割安感が戻ってきたということを感じる事がよくあります。直近ですと、ハイズオンポンプ製造<銘柄コード:CTB>という会社をしらべていました。

同社はハノイ市場に上場している超小型株ですが、主力製品の農業用ポンプにおいては、国内製造ポンプのシェア70%を占めており、輸入品も含めた市場シェアの50%を占めています。
ベトナム機械業界の最盛期は業界の初期段階であった60年代以前でした。

市場経済に移行してからも、それまでの計画経済が身に染みついていたため、同業界は数多くの競争相手からの激しい競争に対処出来なくなっていました。その中にあって、同社は小粒ながらも業績を堅調に伸ばしています。2006年の業績は売上が前年比28%増、純利益が同30%増と堅調。WTOの加盟により、
品質の高い海外製品の流入増による競合も懸念されるところですが、同社のポンプ価格は輸入品の20%-25%に過ぎず、価格競争力は充分。

むしろ、輸出が売上の6%しか占めておらず、今後、同社は品質を高めて輸出市場を開拓していきたい考えなので、WTO加盟はむしろプラスにとれます。また、ベトナムの場合、鉱山、石油採掘業界、化学品プラント、発電所、造船企業向けのポンプ需要は高まってきており、今後もさらに業績を伸ばしていく余地があると言えるでしょうか。同社の予想PERは07年予想で約8倍、08年予想で約7倍(会社計画に基づく)。むろん、小型株特有のリスクはありますので、その辺りは重々認識して投資をする必要があると思います。が、もう一段、全体の市況悪化で株価が急落し、予想PERが5倍を割るようなところまで来たら、面白い投資対象になると思います。


TIME TO BUY AGAIN

ベトナム株が買い時に近づいていることを指摘してきましたが、8月29日にHSBCからベトナム株に関する推奨レポートがでています。企業のファンダメンタルズが堅調である一方、株価は軟調に推移してきて割安感が出てきたので、TIME TO BUY AGAINと指摘されています。

07年第2四半期のGDP成長率は前年同期比で8.1%増となっており、特に海外直接投資は前年同期の28億ドルに対して67億ドルと、高水準で推移。その状況の中でベトナムの時価総額の大きな12銘柄の上半期の業績は平均で前年同期比83%増になっています。

これに対し、ベトナムのファンドマネージャーは07年のEPS成長率は22~25%程度、08年は15~20%程度を予想していると指摘。つまり、業績予想に対する上方修正が行われる可能性があると言っているわけです。

このような状況になっている一因は、ベトナムの株式会社は一時期、楽観的な予想を提示して達成できずに、株主から手ひどく反発をうけた時期があります。この時の教訓として、現在では、どうみても達成できるであろう非常に堅い数字を出すのが一般的な風潮となっており、訪問してもそのように説明されるので、業績の予想が非常に難しいのです。

このため、上半期の業績が出て、通年の業績がこのぐらいになるだろうとわかる秋口から、株価が動き出すのが通例ですが、今年もそのような感じになりつつはあります。ただし昨年後半からの急騰で、株価が数倍になっていますので、今年はおあずけで横ばいとなり、来年の秋口にあらためて上昇というシナリオも頭にいれておく必要があるでしょう。

ちなみにHSBCは途上国各国の07年と08年のEPS予想成長率をひきあいに出しています。それによると、市場コンセンサスとしては、インドの企業のEPS予想成長率は9%と20%、中国が15%と19%、マレーシアが19%と11%。これに比べるとベトナムの成長率はたいしたものだということです。


クーロン水産が上場

前にご紹介したクーロン水産(ACL)が9月5日に上場しました。上場予想株価は7万4000ドンでしたが、初日はそれを大きく上回る8万1000ドンで引けており、原稿を書いている9月10日の終値は8万3000ドンとなっています。

同社はもともとアジフィッシュの創業者(AGF)の1人が独立する形で開業した会社です。そこでアジフィッシュと比較してみますと、クーロン水産の07年度上半期の純利益は前年同期比約5倍増の280億ドン(約2億円)。一方、アジフィッシュ(AGF)の07年上半期の純利益は同41%増の299億ドン。しかし、時価総額を比べてみると、アジフィッシュが約88億円であるのに対して、クーロン水産は近く予定されている1100億ドンへの増資を加味しても、65億円。

つまり、利益額はほとんど変わらないし、利益成長率はクーロン水産の方が高いのに、時価総額はクーロン水産の方が小さいわけです。仮にアジフィッシュと同じ時価総額になったとしたら、株価は約35%上昇する計算となります。07年下半期が上半期と同じ利益を計上できればPER13倍と成長性に比して割高感はさほどありません。ちなみに同社は2008年までは1100億ドンまでしか増資をしない計画ですから、希薄化の懸念も少なくて済みます。

一方、ベトナムの水産株に投資するときのリスクを挙げておくと、ベトナムの水産物から規定以上の構成物質がみつかる、あるいはかつての米国のようにダンピングを指摘して懲罰的な課税してくるといったような事態が発生することです。これがひとたび発生すると、業績が大きくマイナスになるリスクがありますので、投資する際はその点を充分留意する必要があります。


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ベトナム株 中国株に続く新興国株の成功法則
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