全社収益は低い水準が続くと予想する
株価は3月初めから反転し、6月中旬に700円を超える場面もあった。しかしTIWでは、この先株価の上値は重いと予想する。これは、(1)主力の小売事業の苦戦が続いている、(2)10年6月までに完全施行予定の改正貸金業法の影響が不透明、(3)よって全社業績の底離れが難しく全社収益は低い水準が続く見通し、などの理由による。
10/3期の会社計画は前期比3%減収、9%営業増益であり、営業利益ベースで4期ぶりの増益を目指している。小売事業は、4月にオープンした「新宿マルイ本館」の寄与やWeb通販の好調持続というプラス要因があるものの、既存店の回復は難しく前年割れが続く公算。一方でカード事業は回復基調にあるとはいえ、急拡大は期待できない。このため、10/3期は期初計画を上回る可能性は低く、逆に未達リスクがあると考える。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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