ここ最近、店板の出現率が高い。
店板とは、
「1000枚超の先物注文や、個別銘柄の飛びぬけた量の注文板」、のこと。
かつての店板は、
「上げ妨害のフリをして、実は売り方をだます」
「支えのフリをして、買い方をだます」
が通例だった。
個人投資家は、意外と引っかかっり、店板に踊った。
その板を基準にして、小口注文がパラパラと出たあと、結局その板は破壊されて突き抜け、オーバーシュートしていく。
しかし、あまりにワンパターンで頻度が高すぎるため、その古代のフェイントも機能しなくなった。
今では、店板が出た瞬間、それを嫌気する動きすらなく、まるで引力があるかのように、まっすぐ店板に向かっていくようになっている。
ここ最近は、「店板は叩け」のセオリーを逆手に取ったような動きが多い。「叩きに来る人間をだます」ようになってきている。
今日は、先物に3段の1000枚売り注文が。
なんとも違和感のある出方。
もうアゲアゲモードじゃないのに。
しかし、まるで吸い寄せられるように2つが破壊された。
上値均衡を保つような動きのあと、引け際に先物大量売りで急落。
そしてこの米市場&海外先物。
今や、「妨害でも、フェイントでもない板」と化している。
デイでもあてにはならない。
「逆を突けばよい」という、鉄板のパターンが否定された。
店板は、かつてのような吉兆のサインではなく、かなりの撹乱要因になるだろう。
「叩いていいものか、見送って良いものか・・」
惑わされたくなければ、板を見ないのが最強。
リアルタイムの板は、偽装情報の山。