一万円をつけたが頭は重そう

[映画ずきのしんちゃんさん]

11日の日経平均は９９８１．３３（－１０．１６）。一時一万円を回復したものの、上ひげで頭は重いものの、ボリンジャーではまだプラス2σの近辺にあり、基調は予想外に底堅い印象だ。ただ週足は雲の中を上昇中だが、ボリンジャーは狭まってきており、勢いは弱くなりつつある。もっとも月足は転換線を抜けて上昇中で基調は上昇。

ダウは８７７０．９２（＋３1.90)。値を保っているものの、いぜんとして高値８８３９は抜けられていないで、上値は重い。週足は転換線、基準線の上だがまだ雲の下で、こちらもボリンジャーのバンドが狭まってきていて、やはり勢いが弱くなってきている。だが月足は転換線８６７６をぬけてきており長期は上昇。

ドル円は９７．５７。雲の上限９８．０６を瞬間ぬけていたが結局雲の中に戻っている。数日うちに、雲のねじれがあり、三角持合がにつまってどちらかに動きやすい。週足では雲の下限９７．６３にぶつかって下げている形で、週足から見ると、ドル高一服になるのではないかと思われるが、方向が明確ではなくなっている。

米国債の入札が順調だったということで、アメリカの長期金利が低下。一方アメリカの小売売上がプラスということで、ＮＹには安心感が広がったようだが、なかなか高値を抜けられていない。日本の方は、一万円をつけたものの、上を追う力があるかどうかは、疑問。金利差の拡大がどうなるか、によって為替がどちらに動くかが決まってくるだろうが、もし再び円高に動けば、東京の上昇は重くなるだろう。