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【カシオ計算機】当面最大の注目点はデジカメ新製品の販売動向
当面最大の注目点はデジカメ新製品の販売動向
09/3期は売上5,180億円(前の期比17%減)、営業利益40.1億円(同89%減)となり、3月18日の業績修正に沿った線での着地。デバイスで固定資産減損等110億円弱、携帯電話でソフトウェア等の臨時償却110億円強を特損計上したことで、231億円の最終赤字となったが、今期70億円前後の固定費削減に繋がると推定。 10/3期業績について会社側は、2%増収、営業利益150億円とやや強気の計画を提示。新ジャンルの高速連写/ハイスピードカメラの本格展開で大幅採算改善を狙うことが背景にある。現在の世界のマクロ経済環境を考えれば、会社計画はベストシナリオの印象。株価はDSC(デジカメ)への期待感などから反発局面にあったが、今後はDSCの収益性など実態業績に焦点が移るだろう。
電子辞書や時計などの安定事業は09/3期の営業利益率20%と通期では高収益性を維持しており、今期も大きく崩れる懸念は小さいと考える。今期最大のポイントはDSCの下振れリスクだ。会社側は10/3期販売台数700万台を計画。09/3期の販売実績は当初計画800万台に対して570万台(前の期比 115万台減)だった。市場縮小の中での大幅拡販計画はハードルが相当高い。同社が全力を上げ注力する新製品の成否は上期中にも判明するとみられ、今後の販売動向に要注目。
リスク要因は、個人消費の更なる減退、デバイスの採算改善/事業見直しの遅れ、為替、長期的には独創性を重視する企業DNAや高い製品開発力が低下していくことなど。
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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