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【川崎重工業】現在の株価はほぼ妥当な水準と考える
現在の株価はほぼ妥当な水準と考える
主力の汎用機が09/3期に営業赤字に転落、 10/3期も赤字幅が一段と拡がりそうで業績の落込みが重機大手中、最も大きい。株価は、汎用機の立ち直りが見られないと本格回復は難しそうだが、今期の大幅減益はかなり織り込まれたものと推測する。現在の株価はほぼ妥当な水準と言えよう。
09/3期は、前期比11%減収、営業利益63%減、経常利益39%減、純利益67%減となった。営業利益で481億円減少した。為替の円高で351億円、素材高194億円、減収分190億円、会計基準変更40億円のマイナスが大きく、コストダウン等の改善317億円のプラスでカバーできなかった。
10/3期は、一部セグメントで好転する事業があるものの、汎用機の一段の収益悪化で大幅減益が予想される。同社計画は前期比7%減収、営業利益83%減、経常利益74%減、純利益49%減となっている。
汎用機は、10/3期260億円の営業赤字(09/3期は101億円の赤字)が見込まれる。欧米向け二輪車販売で減少が響く。同社は需要減に備えコスト削減や開発費抑制、販売費減に取組み約300億円のコスト削減を目指すが、自動車・産業用ロボットも厳しい見通しだ。
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