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【本日のニュース】／米政府、ＧＭ再建「破産法前提に準備を」
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米紙ニューヨーク・タイムズは13日、米政府がゼネラル・モーターズ（ＧＭ）に対し、米連邦破産法11条（日本の民事再生法に相当）の適用申請を前提に経営再建策を準備するよう指示していると報じた。同社は6月1日までに再建策を詰める必要がある。
自動車大手の再建策を検討する政府の作業部会は先週以降、再建手法を巡りＧＭ幹部らと大詰めの協議を進めている。ＧＭが破産法を申請した上で、優良ブランドなどを「新生ＧＭ」として切り出す案が浮上している。
同紙はこの手法を使えば、わずか2週間で「新生ＧＭ」は再建の手続きが完了、政府の投入資金も50億―70億ドル（約5000億―7000億円）で済むとの関係者の見方を伝えた。一方、不採算部門などが残された「旧ＧＭ」の法的処理には700億ドルの政府資金が必要で、一部事業の清算も想定されるとしている。
（2009/04/13日経速報ニュースより）
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【ニュースの深層】GM破綻の影響は“軽微”？
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸（きのした・てるのぶ）です。
■3月末のオバマ大統領がGMは破綻の可能性もあるという発言で株価が大きく下落しています。
さらに、本日はニューヨーク・タイムズで米連邦破産法11条の適用申請を前提に経営再建策を準備していると報道され、大幅安で終わっています。
※General Motors Corporation (Public, NYSE:GM)
http://www.google.com/finance?q=GM
フォードがUAW（全米自動車労組）との協議で医療年金の半分を株式で拠出することに合意した２月末、そして、債権者に99億ドルの債務を株式化することで合意した3月中旬と、矢継ぎ早の施策を打ち出す事で株価が急騰しているのとは、まったく異なる景色と言えるでしょう。
※Ford Motor Company (Public, NYSE:F)
http://www.google.com/finance?q=F
■さらに、これだけの大型企業が破綻するとなれば、それだけ不良債権も発生することになります。
しかし、金融株は、と言えば、シティやバンカメは前日比大幅高で終わっているのです。
※Citigroup Inc. (Public, NYSE:C)
http://www.google.com/finance?q=c
※Bank of America Corporation (Public, NYSE:BAC)
http://www.google.com/finance?q=NYSE%3ABAC
■また、米金融大手ゴールドマン・サックスが予定を繰り上げて13日発表した2009年第1四半期（1―3月）決算は、最終利益が18億1400万ドル（約1800億円）となり市場予想を大きく上回りました。
しかし、同時に普通株で50億ドルを公募増資すると発表しています。
政府から受け入れている100億ドルの公的資金を返済し、経営の自由度を確保する狙いと言えるでしょう。
■この点をどう捉えるか。
時価総額に対し１割を超える希薄化でありながら、株価は時間外でほぼ横ばいの動きとなっています。
本来であれば大きく下落してもおかしくないイベントに、これだけの下落でとどまっていることからも、金融業界の景色が【新展開を迎えた】と考えているのです。
※Goldman Sachs Group, Inc. (Public, NYSE:GS)
http://www.google.com/finance?q=gs
■今週は、GSに続き、JPモルガン、シティと金融機関の決算が続きます。
状況を日々確認しつつ、株価にどう影響を与えていくか注意深く見て行きたいところです。
（文責：木下晃伸 きのしたてるのぶ）
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■■とうとう、株式市場に【新展開】が訪れ始めた■■
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