【投資脳のつくり方】不思議な投資判断

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2009/04/08 - 木下 晃伸さんの株式ブログ。タイトル:「【投資脳のつくり方】不思議な投資判断」 本文:──────────────────────────────────── 【本日のニュース】/米シティ、日本株の投資判断「中立」に引き上げ

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【投資脳のつくり方】不思議な投資判断

木下 晃伸さん
木下 晃伸さん
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【本日のニュース】/米シティ、日本株の投資判断「中立」に引き上げ
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米シティグループは6日付の四半期ごとのグローバル株式ストラテジーに関するリポートで、日本株の投資判断を3段階評価のうち最下位の「アンダーウエート(売り)」から「ニュートラル(中立)」に1段階引き上げた。企業業績の悪化などがアナリスト予想にすでに織り込まれたと指摘する半面、為替市場における円安基調への転換や相当規模の景気刺激策の実施などファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)面での明るいニュースが次第に現れてきたことを判断引き上げの理由に挙げた。(中略)


世界中で企業業績はさらに落ち込むが、世界的にみて株価はバリュエーション(投資尺度)面で割安感があり、安定していると指摘した。米国株のバリュエーションは歴史的にみれば割安感が維持されているが、その他の地域と比較した水準では割高だと指摘し、米国株の投資判断は「中立」から「売り」に引き下げた。一方、欧州や英国、新興国アジアは「オーバーウエート(買い)」とした。


(2009/04/08日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】不思議な投資判断
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)です。



■シティグループが、日本に対して強気コメントを発表したようです。しかし、報道を見る限りは、、、なんとも不思議なコメントだな、と感じます。


これだけ市場が同質化しているとき、日本や欧州、新興国に強気になり、米国に弱気になる、という意味がよく分かりません。


内容を読んでいないので、軽々しくは言えませんが、どういう分析を試みたらこういう意見になるのか、という感じはします。



■3月中旬に【緊急特別リポート】を発表し、【日本株式市場の上昇の可能性】
について言及したのは、【米国の状況に変化が見られた】と判断したため。


さらに、外国為替市場、債券市場、国際商品市場にも目を向け、意見を発表しています。



■たしかに、私も含め、いろいろな立場の人間が、いろいろな考えを発表しています。


それをいちいち気にしていたら、いつも意見に振られてしまいます。しかし、これら一連の情報から、自分なりに情報を得ていくスキルはこれから益々必要になってくることでしょう。



■だからこそ、自分の仮説を持つことが極めて重要です。


私は現在は、銀行の業績改善傾向に着目し、株式市場は新展開を迎えたと考えています。これは「世界全部に当てはまる」ことです。


また、中国に関してだけは、昨年より強気姿勢をすでに持っていました。特に11月に4兆元(約59兆円)にのぼる景気刺激策が発表された時点で、中国への投資姿勢を完全に強気に持っていきました。


これらを「ミクロ」つまり「企業」に着目し、日々のニュース、イベントを肌で感じながら、専門家たちの叡智に触れ、自分自身の経験にも照らし合わせながら構築してきました。


答えは必ず株式市場がハッキリさせてくれます。


だからこそ、仮説をしっかりと構築し、仮説と何が同じように動き、どの点を間違えたのか、検証していく姿勢を持つことが重要だと考えています。



(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)

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