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【投資脳のつくり方】オバマ大統領支持率に陰り

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【本日のニュース】/オバマ大統領支持率に陰り
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オバマ米大統領の高支持率に陰りが見え始めてきた。米CNNテレビが16日発表した世論調査によると、直近の12―15日時点の支持率は64%で、就任直前の1月中旬の78%に比べ14ポイント下がった。逆に不支持率は17%から34%に倍増した。経済政策への評価が厳しく、共和党支持層からの離反も目立つ。
支持率の水準はなお高いものの、低落傾向は議会対策などにも影響を及ぼしそうだ。


変革を掲げる大統領は党派を超えた行動を呼び掛けてきた。大統領選を通じて国民の幅広い層から圧倒的な支持を集めた熱気は冷めつつあり、小さな政府や市場機能を重視する共和党の支持層の一部が拒否反応を示し始めた可能性がある。


(2009/03/17日本経済新聞夕刊2面より一部抜粋)



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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)です。



■年初より、少なくとも3月までは株価は下落基調になる、その水準は米NYダウで考えれば6400ドル近辺まで下落してもおかしくはない、と考えてきました。


その理由のひとつとして「オバマ・イリュージョンの剥落」をお伝えしてきたわけです。


あまりにも高い支持率は、普通に考えれば落ちることを考えておいたほうがいい、という意味もありますが、現在、世界経済が抱えている問題は、誰かひとりのスーパーマンが登場したからといって、早期に解決できる代物ではない、と考えなければならないからです。



■これは、多くの上場企業でも同じでしょう。例えば、トヨタ自動車。


創業家に大政奉還したから解決する、というほど甘いものではありません。
すでに昇給の点でリストラに着手してはいますが、工場閉鎖や人員削減等、さらなるリストラにも踏み切っていかなければならないでしょう。


そうなると、当然傷ができます。結果、支持率が落ちる。


改革は痛みを伴うものなので、期待値があまりにも高すぎると、それはかえって逆効果になることもあるのです。



■だからこそ、視点を短期に持つのではなく、長期に持たなければならない。


オバマ大統領で言えば、期待がはげ落ち、そろそろ本当の力が見え始めたところ。


長期では、オバマ大統領は、世界経済にとってプラスになるのかどうか、まずはGM問題で真価が問われることになるでしょう。


GM問題を破産法であってもスッキリとさせてしまえばいいですが、ズルズルダラダラ不安が残るような処理を行うと、、、日本の90年代後半の不良債権処理と同様、株価にも大きな爪痕を残すことになってしまいます。


否定するのは容易いこと。GM処理にかかる期限は3月末。オバマ大統領の手腕に注目する日々が続きます。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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