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【本日のニュース】/中国の輸出額25.7%減 2月下げ幅最大
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2009/03/11日本経済新聞夕刊2面
中国税関総署が11日発表した2月の貿易統計によると、輸出は前年同月に比べ
25.7%減の648億9500万ドルだった。4カ月連続のマイナスで、減少率は1月の
17.5%より大幅に拡大。統計データがそろっている1980年代以降では最大の
減少幅となった。世界的な金融・経済危機を受けた外需の落ち込みが一段と
鮮明になっており、中国政府は内需の拡大に全力を挙げる。
中国政府は北京で開催中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で2009
年の国内総生産(GDP)の成長率目標を8%前後に設定した。4兆元の景気
刺激策で内需を拡大し、外需の落ち込みを穴埋めすれば達成できるとの判断
だ。ただ、2月の輸出の減少率は市場の事前予想を大幅に上回った。外需の落
ち込みが中国政府の想定以上のペースで進んでいることの表れで、今後、公
共事業の積み増しなど追加の景気刺激策が焦点になる
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【銘柄紹介】/iShares MSCI Brazil Index (ETF)(Public, NYSE:EWZ)
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●ブラジルへの投資は“成長率”で考えていいのか?
堅調に推移してきたブラジルの経済見通しに弱気な見方が広がってきた。
民間大手銀のブラデスコが2009年の実質国内総生産(GDP)の伸び率を
従来予想の1.5%から0.6%に引き下げたほか、同国外ではマイナス成長の
予想も出始めた。金融市場では、中央銀行が11日に開く通貨政策委員会で、
政策金利である基準金利を1.5%引き下げて年率11.25%とするという見方
が強まっている。(2009/03/12日本経済新聞 朝刊7面)
※ブラジルは元々“低成長”でも株価が上昇してきた国。GDP伸び率が
低くなったからと言って投資妙味が落ちるわけではない。ブラジル株式市
場は、ペトロブラス、ヴァーレといった資源株が大きく左右するため、ブ
ラジルのGDP伸び率に着目する以上に、原油、鉄鉱石等の資源価格の推
移を予測することが重要になってくる。(木下)
●世界市場にアンテナを張ってこそ資源株への投資に自信が持てます。
※より具体的な資源株投資のヒントは
「木下晃伸をファンドマネジャーに雇いませんか?」で。
http://premium.mag2.com/lineup/P0006893/
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)