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オイルマネー流入観測、大陽線で上げた

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -31.08 @39,344.79, NASDAQ +50.98 @18,403.74, S&P500 +5.66 @5,572.85)。ドル円為替レートは160円台後半での前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,098に対して、下落銘柄数は472となった。騰落レシオは107.88%。東証プライムの売買代金は4兆4725億円。

TOPIX +28 @2,896
日経平均 +799円 @41,580円

米国では、先週末に発表された6月雇用統計が弱い内容だったため米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げをしやすい環境になったとの観測でS&P500とナスダックが共に史上最高値を更新した。しかし、7月9~10日にはパウエルFRB議長が上下院で議会証言を行い、11日には6月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、多くの投資家は慎重だった。

本日の東京市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げをしそうだという相場観測とS&P500とナスダックが史上最高値を更新したことを背景に日経平均は上昇して、上げ幅は一時900円を超えた。本日の特徴は時価総額が大きい大型株銘柄が集中的に買われたことだ。東証株価指数コア30は1.48%高となった。上場投資信託(ETF)の分配金を捻出するために売りが多く出て下げるとの見立てに基づき、株価指数先物を使いショートで仕掛けていた投機筋は、逆に反発したため慌てて買い戻したようである。これが上昇に弾みを付けた。また、多くの大型株を押し上げるほどの大きな金額の買いが日本株市場に入っており、オイルマネーが流入し始めたと推察できる。

信用買い残が2週連続で減少しており、信用買い残(7月5日時点)は5週間ぶりの低水準となった。株価が上昇する過程で信用買い残が減少・信用売り残が増加すると株価は軽くなるのでさらに上昇しやすくなる。

日経平均の日足チャートを見ると、3月22日の高値@41,087円を大陽線で上抜けした。これで上方向への弾みが付いた。

33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、電気(1位)、非鉄金属(2位)、精密機器(3位)、上昇・通信(4位)、化学(5位)となった。

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