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年金によるリバランス目的の売りが下げ圧力となっているが・・・

昨日の米国株式相場は大きく上げた(DJIA +477.75 @39,760.08, NASDAQ +83.82 @16,399.52, S&P500 +44.91 @5,248.49)。ドル円為替レートは151円台前半での動きだった。配当権利落ちの影響もあり、本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が224に対して、下落銘柄数は1,362となった。騰落レシオは116.11%。東証プライムの売買代金は4兆9134億円。

TOPIX -48 @2,751
日経平均 -595円 @40,168円

米国では、ダウ工業株30種平均とS&P500が3日続落して調整していたため、米国経済のソフトランディング見通した強まったことで、米国株式相場は反発した。

本日の東京市場では、日経平均が史上最高値を更新するかどうかまで上げて来ていて、信用評価損率(3月22日申し込み時点)が2014年1月以来10年ぶりにマイナス2.55%まで小さくなり、騰落レシオも120%を超える水準となっていた。このような状況から、短期的な高値警戒感が高まり、利益確定目的の売り優勢となった。日経平均は一時は700円超の下げとなったが終値では595円下げた。ただ、配当権利落ち分が約265円あったので、実質的な下げは約330円だった。政府日銀の外為市場介入による円高・ドル安への振れを警戒して、輸出関連銘柄が弱くなった。また、年金などの機関投資家による「配当再投資」も続いたが、それ以上にリバランス目的の売り(GPIFなど公的年金は日本株のポートフォリオに対する保有比率を25%に抑える運用をしているため、株高による超えた分は元の比率に戻すために売る)は続き、株価の押し下げ圧力となった。売らなくてはいけない金額は3月15日時点で2兆円余と試算されているが、早晩、この売りは終わる。

日経平均の日足チャートを見ると、3月21日から続いていた島のような塊(アイランド)を下抜けてアイランド・リバーサルの形となったため、チャートの形としては良くない。ただ、今日の下げの半分弱が配当権利落ちであることや、日本株に対する先高観が依然として強いことから、深くは調整しないと見ているが、さて、どう動くか。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、パルプ・紙(1位)、陸運(2位)、鉄鋼(3位)、水産・農林(4位)、医薬品(5位)となった。

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