日銀の金融政策決定会合に関心が移っている

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

優利加さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ43件目 / 全3095件次へ »
ブログ

日銀の金融政策決定会合に関心が移っている

昨日の米国株式相場は大きく上昇した(DJIA +235.83 @39,005.49, NASDAQ +246.36 @16,265.64, S&P500 +57.33 @5,175.27)。ドル円為替レートは147円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が468に対して、下落銘柄数は1,141となった。騰落レシオは97.17%。東証プライムの売買代金は4兆4428億円。

TOPIX -9 @2,649
日経平均 -102円 @38,696円

米国では、米2月消費者物価指数(CPI)が予想をやや上回った(前年比+3.2%>予想+3.1%)ものの、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見通し(6月に利下げ)は不変との見方が支配的だった。このような観測を背景に、エヌビディア(+7%)やマイクロソフト、メタ・プラットフォームズなどのAI関連銘柄を中心に買い戻された結果、主要3株価指数は揃って上昇した。

本日の東京市場では、いつもと事情がやや異なった。米国での前日のエヌビディアの7%の上昇とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)の2%上昇を好感して、東京エレクトロンやアドバンテスト、信越化学などが買われて日経平均は上昇して始まった。日経平均は350円ほど上げる場面があった。ここまでは今まで通りだった。

しかし、川崎重工、日本製鉄やトヨタ自動車をはじめとする大企業が次々と組合側の賃上げ要求をあっさり受け入れているため、日本企業の賃上げ基調が定着するとの見方が浮上して来た。この賃上げ基調の定着化を背景に日銀が来週18~19日の金融政策決定会合で遂にマイナス金利解除や長短金利操作(YCC)の修正・廃止に動く、つまり、日本の金利が上がるとの観測から、日本株全般は売り優勢となった。これまでは株価に好材料と見られてきた脱デフレの象徴である賃上げが、今度は利上げを促す悪材料となった。円金利の上昇は円高・ドル安を意味するので、自動車をはじめとする輸出関連銘柄も売られた。また、3月末が近づいてきたので年金などの機関投資家がリバランス目的の売りを出しているはずである。マーケットは、今、エヌビディア株の上げ下げよりも日銀の金融政策決定会合にマーケットの関心が移っている。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陽線を本日は陰線で上から被せる形、つまり「被せ線」となった。被せ線の翌日は下げ易いが、さて、明日はどう動くか?

33業種中23業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、パルプ・紙(2位)、鉱業(3位)、医薬品(4位)、機械(5位)となった。

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。
1件のコメントがあります
  • みんかぶ運営事務局によって削除されました。

ネット証券比較

みんかぶおすすめ