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日経平均はエヌビディア株の動きに振り回されている

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -96.82 @38,972.41, NASDAQ +59.05 @16,035.30, S&P500 +8.65 @5,078.18)。ドル円為替レートは150円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が906に対して、下落銘柄数は698となった。騰落レシオは102.27%。東証プライムの売買代金は4兆7762億円。

TOPIX -4 @2,675
日経平均 -31円 @39,208円

米国市場では、FRBが重視するインフレ指標(1月個人消費支出及び個人消費支出(PCE)価格指数)の発表を木曜日に控えているため様子見ムードが支配的となり、株式相場全体は方向感のない展開となった。ダウ工業株30種平均は続落し、下げ幅は一時180ドルを超えた。

本日の東京市場では、主力値がさ株を中心に利益確定売りが優勢となり、日経平均は小幅安で終えた。米画像処理半導体(GPU)のエヌビディアの小幅安を受けてアドバンテストが売られた。人工知能(AI)ブームが始まって以来、エヌビディア株の動きと日経平均の動きの相関性が高まっており(2023年1月以降の相関係数は0.93と非常に高い)、エヌビディア株の動きに振り回されている。エヌビディアの予想PERは30倍台だが、アドバンテストの予想PERは70倍台まで買われているため、もしエヌビディア株の調整が始まると、アドバンテストをはじめとする日本の半導体関連銘柄の調整はより大きくなると見ている。その場合は日経平均も引きずられて大きく調整することになるだろうが、バリュー株は反対に買われるかもしれない。

日経平均の日足チャートを見ると、寄り付いてからは上下に短いひげを引いた十字線となった。これで史上最高値を更新した後に3日連続で膠着状態が続いている。さらに上方向に放れるか、或るは下方向へ調整するかは事前には分からない。分からないからこそ、どちらへ動いても困らないように構えておくのである。それができることが「技術」である。

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、パルプ・紙(2位)、水産・農林(3位)、石油・石炭(4位)、サービス(5位)となった。

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