TOPIX +18 @2,510
日経平均 +497円 @35,963円
米国では、新規失業保険申請件数が予想を上回る強い結果(18.7万件>予想20.7万件)となり、米10年債利回りが上昇した(一時4.15%まで)。しかし、アナリストが投資判断を引き上げたアップルや好決算を発表した台湾セミコンダクター(TSMC)に刺激されて半導体関連銘柄が上昇して株式相場全体をけん引し、主要3株価指数は揃って反発した。
本日の東京市場では、米国株高の流れを受けて日経平均は大きく反発した。特に米国の半導体関連銘柄が上昇した(フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%高)ので東京市場でも半導体関連銘柄(東京エレクトロンやアドバンテストなど)が上げ、さらに米長期金利の上昇による円安・ドル高の進行により輸出関連銘柄(トヨタなど)も上げた。日経平均の上げ幅は一時600円を超えて節目の36,000円を上回ったが、買いが一巡するとさらに高値を買い上がろうとする動きは乏しくなり次第に利益確定売りに押された。株価が大きく上げているので年金などの機関投資家によるリバランス目的の売りもあったうようだ。年初以来急ピッチで上昇してきただけに、今しばらくの日柄調整が必要だろう。
日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップして反発したが、1月17日の日中値幅の範囲内での動きだった。今日のところは節目の36,000円の壁を完全に崩すことはできなかった。1月12日の「幻のSQ」@36,025円を終わりで上抜けることができれば上昇に弾みが付くはずである。これまで期待先行で上げて来た予想PERの裏付けをこれから本格化してくる決算発表がどの程度裏付けを与えるかに注目したい。
33業種中23業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、電気機器(2位)、金属製品(3位)、機械(4位)、建設(5位)となった。