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金融政策決定会合という重要イベントを無事通過したことで・・・

昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +123.91 @33,052.87, NASDAQ +61.75 @12,851.24, S&P500 +26.98 @4,193.80)。ドル円為替レートは151円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上昇した。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,308に対して、下落銘柄数は328となった。騰落レシオは86.93%。東証プライムの売買代金は4兆8360億円。

TOPIX +57 @2,311
日経平均 +743円 @31,602円

米国では、中東の地政学リスクの高まりが引き続き警戒されたが、原油先物相場が続落したことでインフレ率の上昇懸念が和らいだ。これにより今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利上げはないだろうとの見立てから、先週末まで売り込まれていた株を買い戻す動きが顕著となった。しかし、今回は追加利上げを見送ったとしても、12月以降再利上げする可能性は高いとマーケットは身構えており、11月1日のパウエルFRB議長が記者会見で何を言うかに市場が注目している。

米国株の続伸を受けて、本日の日経平均は大幅上昇した。上げ幅は今年2番目の大きさとなった。昨日金融政策決定会合という重要イベントを無事通過した。売り方は肩透かしを食らって買戻しに走り、外為市場では、財務省の為替介入が10月には一度もなかったため介入警戒感が薄れて1ドル=151円台前半まで円安・ドル高が進行した。その結果として輸出関連銘柄が買われただけでなく、日銀はまだ当分の間は金融緩和を継続するとの見通しが株価相場全体を支えた。トヨタ自動車は業績見通しを引き上げ、2024年3月期連結純利益を前期比61%増の3兆9500円になると上方修正をして、株価は大幅高となった。ドル円相場が1円円安になる毎に450億円の増益要因となるので、単純計算では20円円安になるとそれだけで9500億円も増益となる。他方、通期の業績見通しを下方修正したアドバンテストは大きく売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップアップして始まった後、さらに上げて陽線で終えた。10月25日の戻り高値を上抜けし、まだ下向きの10日及び25日移動平均線の上に再浮上して来た。これでほぼ半値戻しとなり、弱い反発だとこれでお終いとなる。今回は少なくとも3分の2戻しくらいは反発することを期待しているが、さて、どう動くか。まあ、一応は先行きを予想するが外れることは最初から想定済みで、どう動いても儲けられるように建玉操作で適切に反応できることが「相場技術」なので、動きさえすればどちらでも良いが。

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、輸送用機器(1位)、証券(2位)、海運(3位)、精密機器(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。

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