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定石通りの展開で株価サイクル⑥(着実な下落局面)入りが濃厚に

昨日の米国株式相場は大きく反落した(DJIA -361.24 @34,946.39, NASDAQ -157.28 @13,631.05, S&P500 -51.86 @4,437.86)。ドル円為替レートは145円台半ばの前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が360に対して、下落銘柄数は1,425となった。騰落レシオは103.67%。東証プライムの売買代金は3兆1410億円。

TOPIX -29 @2,261
日経平均 -472円 @31,767円

中国の相次ぐ主要経済指標は軒並み事前の市場予想を下回り、景気懸念が高まっている。中国人民銀行(中央銀行)は1年物の中期貸出制度(MLF)金利を引き下げ、当局は失業率の年齢別データの公開を停止した。大手不動産会社の経営危機も続いている。さらに、米国では良好な、ある意味では強すぎる消費統計データの発表が続いているため米金融引き締め局面の長期化が懸念された。その結果、米長期金利は4.27%まで上昇した(2022年10月以来約10カ月ぶり)。追い打ちをかけるように、フィッチ・レーティングが大手米銀を含む70行以上の格下げをする可能性があると米CNBCで述べたため、銀行株が軒並み売られて下げた。主要銀行で構成するKBWナスダック銀行株指数は2.7%安となった。主要3株価指数は揃って大きく反落した。

米国株の反落を受けて、本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。特にフィッチ・レーティングによる大手銀行を含む70行以上の米銀の格下げをする可能性の示唆により日本の銀行株も売られた。中国の景気先行き不安を受けて、香港ハンセン指数をはじめとするアジア株全般は軟調となり、TDK、ファナック、安川電機など中国関連株の一角は売られた。さらに、中国景気の不安を反映して、原油価格が下がり石油・石炭株と鉱業株を下げ、総合商社株を下げて卸売りを下げ、さらに鉄鋼株を下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、日経平均は472円安となり、6月9日を起点とするレンジ相場の下限を下抜けた。高値と安値を切り下げながら、2点天井・3点天井(天井を付けたことを示すフォーメーション)を形成している。10日移動平均線、25日移動平均線は少し前から共に下向きであり、且つ、まだ上向きの60日移動平均線の下に株価は完全に沈み込んだ。継続して反発しない限り、このまま横ばいで推移したとしてもやがて60日移動平均線も下向きに転じて、株価サイクル⑥(着実な下落局面)入りをして下げ相場が加速する。その後はある程度下げると反発するが、それはあくまでも「戻り」であり、一時的に下向きの25日移動平均線の上に再浮上したとしてもまた直ぐに下げる可能性が高い。ここからの買い玉は短期決戦とすることが賢明だと思う。

33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、石油・石炭(1位)、卸売(2位)、鉄鋼(3位)、銀行(4位)、鉱業(5位)となった。

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