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天井圏で「被せの下抜け」が出現

昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -231.07 @33,055.51, NASDAQ -160.53 @12,560.25, S&P500 -47.05 @4,145.58)。ドル円為替レートは138円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が603に対して、下落銘柄数は1,134となった。騰落レシオは115.92%。東証プライムの売買代金は3兆1184億円。

TOPIX -09 @2,152
日経平均 -275円  @30,683円

米債務上限問題を巡る与野党協議に進展がなかったため、米国のデフォルト懸念が再び高まり、株式市場ではリスク回避の売りが優勢となった。その結果、主要3株価指数が揃って反落した。

米国株の反落に加えて、この数週間、日経平均は過熱気味に上昇を続けて来たこと、さらに中国で新型コロナウィルスの感染が再拡大していると報道されたことで、利益確定売りにより本日の日本株全般は売り優勢となり、日経平均は続落した。ただ、ある程度下げると押し目買いが入り下げ渋った。東証によるPBR=1倍割れ企業に対する改善要請や金融緩和政策の継続などが通奏低音としてあり、日本株の先高観は今のところは根強そうである。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の「被せ線」を形成した陽線の安値を割り込んだ。これで「被せの下抜け」となり、明日の前場でより安く始まると買い玉のロスカットが急増して下げが加速すると見るのが定石である。但し、いつも定石通り動くわけではないが。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、陸運(2位)、サービス(3位)、小売り(4位)、繊維製品(5位)となった。

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