優利加さんのブログ
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株価指数に占めるウェイトが高い銘柄に偏った買いによる上昇
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +115.14 @33,535.91, NASDAQ +188.27 @12,688.84, S&P500 +39.28 @4,198.05)。ドル円為替レートは138円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなったが、ウェイトが大きい主力株が続伸したため株価指数も続伸した。東証プライムでは、上昇銘柄数が812に対して、下落銘柄数は945となった。つまり、下落銘柄数の方が多いにもかかわらず日経平均は続伸したところに脆弱さを感じる。騰落レシオは131.00%。東証プライムの売買代金は3兆4097億円。
TOPIX +4 @2,162
日経平均 +234円 @30,808円
複数のFRB高官(ローガン・ダラス連銀総裁とブラード・セントルイス連銀総裁)が利上げ継続を示唆する発言があり株価押し下げ圧力となったが、米債務上限問題を巡る与野党協議の合意が期待されて(共和党マッカーシー下院議員が与野党協議の合意について楽観的な見方を示した)株価押し上げ圧力となった。差し引きネットでプラス圧力が勝り、株式相場は続伸した。
米国株式相場の続伸を好感して、本日の日経平均も7日続伸した。円安・ドル高が進行して1ドル=138円台となり、主力値がさ株成長株だけでなく輸出関連銘柄も買われて2021年9月14日のバブル崩壊後の戻り高@30,670円を更新し、1990年8月以来33年ぶりの高値となった。ただ、東証プライムの半数以上は値下がりした事実に注目すべきだろう。足元の日経平均の急上昇は日本株全体が買われた結果ではなく、33業種中15業種だけが上げ(つまり、過半数の業種は下げた)、株価指数に占めるウェイトが高い銘柄に偏った買いによる上昇である。
日経平均の日足チャートを見ると、5月11日を起点として窓をいくつも空けながら急上昇を続けてきて、本日は初めて陰線(上下にひげを引いた短陰線)で引けた。買い方は快進撃を続けてきた軍隊のように敵地奥深くまで進行したが、気が付けば補給線が長くなりすぎたという感じがする。本日の陰線により買い方の快進撃が止まり、売り方の反攻がいつ始まっても不思議ではない気配である。もし、今日新規に買い玉を建てたなら、反落に対して最大の警戒が必用である。逆に言えば、昨日、今日あたりで新規で売り玉を建てていたら、かなり心理的にリラックスしていられるだろう。
日経平均が記録的な急上昇をしてきたが、逆に下げているか横這いの銘柄も少なくない。そのような銘柄の共通項は業績見通しが芳しくないことである。もし、日経平均が調整始めると、そういう銘柄がどういう動きをするか想像してみると、どの銘柄に注目して何をすべきかということが見えてくる。
33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、サービス(2位)、機械(3位)、医薬品(4位)、化学(5位)となった。
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