棚ボタ、逆ナンピン投資

[はんちくさん]

　先週、酷い失敗例を紹介した。

　今回は、成功例。


　元本500万程度の、信用取引の話。

　「ナンピンの正反対」

　言うまでもないが、「中期的方向の見定め」は絶対条件。これをはずすと、どんなに辛抱しても利益は出ない。立ち位置を間違ったら素直に負けを認めること。負けた段階でのドテンは「安値売り、高値買い」になるのは必然。余計なマイナスを食らう可能性のほうが高い。控えたほうがいい。
　
　ポジションの乗せは3、4段階程度。出足の仕込が全て。最初のポジションの利が乗らねば、無計画神頼みナンピン状態に陥る。利が乗ってから初めて、それを担保に行動する。
　ポジション追加のタイミングを計り、その追加分が作るかもしれないマイナスに保険を掛ける。これの繰り返し。

　「ナンピンでさらにピンチに陥る」
　を裏返せば、
　「ポジション拡大で利幅アップ」　

　「同じ5000株買い」でも、バックに下値5000株分の含み益があると、新規では二の足を踏みそうな、「上げ（下げ）の追いかけ」みたいなバクチポジションも取ることができる

　米の大幅反落（反発）を食らっても、マイ転しない水準まで行けば、もう余力の全てをつぎ込んで問題ない。

　スイング主体になったのは、みんかぶに来る少し前。第一次サブプライムショックから。それまでは、デイで小さな損得を繰り返していた。（日計りの不確実な動きでの勝負のため、損切りばかり多く、だんだんと元本を割り込む始末・・）

　2007年8月以降の利益確定上位を並べると、＋300万、＋260万、＋180万、＋180万・・・。
　売り売り発言ばかりだが、買いでの利益のほうが多い。

　デイと比べた、スイングの強さの所以。シカゴの作るギャップの力は強い（上にも下にも）。

　デイで大稼ぎしようと思っても、「0円寄りからストップ高（ストップ安）までまっしぐら」などという日はまずない。
　しかし、「3連騰、4連騰（3続落、4続落）」は、どんな相場でも、年に何度かある。その幅は、日計りストップ高安の値幅よりも遥かにでかい。
　
　損切りのＭＡＸが60万。利益確定のＭＡＸが300万。

　この点が、拙い立ち回りでも、何故かプラスを保てている理由だと思う。
　もっとプラスに居てもよさそうなものだが、損失無しで居るのは不可能。

　「チャンスかも」と思えるタイミングがある。しかし、そのうち本当のチャンスは、半分くらいだろう。第一段階での仕込みの、＋2～30万くらいを何度もフイにしている。10回近くあるだろうか。

　その30万を毎度取りに行けば良さそうなものだが、毎回この＋30万で満足してやめていたら、＋300万や、＋200万は一度も履歴になかったろう。
　（もちろん、すぐ利益確定すべき時もあるが）
　30万程度の利益など、数度の細かい損切りで相殺されてしまう。


　これに投資のコツなどない。
　
　利益を拡大してくれる大動きは、「ピンポイントで狙う」のではなく、「転がり込んでくる」もの。
　含み損での神頼み的ホールドは、リスク上容認できないが、含み益での神頼み的ホールドは、投資行動として正当。
　日々の値動きが、先物によって動かされる不確実なものだからこそ、ポジションを置いたまま「相場に任せる」のが、最も確実な手段。
　毎日あの波に付き合っていては、とても利益など出せない。


　チャンスと見たら、含み益があるうちは、行けるところまで引っ張る。ポジションの上乗せも試す。

　「利益確定早すぎ＝売り方で踏まれる」

　は同じ構図。

　先週久々に来たが、踏み上げ相場は、売り方が「そんな馬鹿な」というくらい上がる。つまり、買い方が「そんな馬鹿な」と思うくらい、利幅が取れるということ。


　もちろん撤退の潮時はある。含み益＋100万が利益０になるまで放置するなんてのは有り得ない。
　しかし、毎回少しのプラスで満足していると、いずれ出るだろう損失に食われる程度の利益しか出せない。
　常に欲をかいていい。

　「損切りは浅く、利益確定は深く」

　取れるときに、取れるだけ取る。

　「損切りは避けられないもの」ならば、損切りと同じ幅の利益で満足してはいけない。
　

　
　需給良し、為替無視の逆流相場は、いつまで続くのだろう。
　とりあえず、金曜の仕掛け売りは、無かった事になりそうだが。

　

[はんちくさん]

＞なりゆきさん

　こんにちは

　あくまで僕のスタイルなので、参考程度に。

　日中の含み益も、十分保険になり得ます。順方向でのポジションであればですが。

　今、売りの巻き戻りが起こってるので、売り方は不利です。個別の取り組みも売りが膨らんでる。
　新値の天井はもちろん危険ですが、中期の天井を狙うのも、リスクがあります。

　今、利益なしの新規ポジションを持ち越すのはおっかないですね。

　安全安心になったら、試してみてください。

[はんちくさん]

＞花育さん

　こんにちは

　完全に、「投機」ですけどね。投資とは程遠い。

　中長期でも、基本的な部分は同じなのかなとも思います。

[なりゆきさん]

こんにちは

たいへん参考になります。相場が動けばやってみます。
今は見てるのが正解と思いつつ　こんなやり方してます。
（売りバイアスかかってますけど）

基本的に寄りつきから９：３０までは大口は参入しないのでそれまでに売買を完結させる。

寄りで高く始まった時は高値売りから入り更に上げた場合は一段上で売り増し
朝の上げは必ず下げますので下げたら返済して終わり。
確実に利益を出すために朝一度の売買でやめる。

安く寄り付いて始まれば下げ止まりの反発で買いから入る。
・・このあと　長いので割愛。

相場に方向性が出ればスイングしたいのですがいまは何があるかわかりませんので無理です。売り持ち越しもやってみましたが　結果が翌朝の寄り付きで買い戻しではＣＭＥ見て寝不足になるだけです。しばらくはデイトレ＋仕手株ですかね。

[株育男さん]

こんにちは。
すごく参考になります。
個人投資家に本当に必要な情報ですね！

[はんちくさん]

＞ひよこさん

　こんにちは

　「デイ」が駄目というわけではなく、「デイ主体でずっと稼いでいこう」というのが、非効率的という意味。
　デイで取れそうなときは、貪欲に取っていくべきだと思う。

　金曜買い持越しは、相当にアクロバットだったろう。
　スイングは安全でないといけない。

　逆流の力が強いね。シカゴも、設定が相当甘い。


　＋１００万越えは、思いっきり信用取引のレバレッジが掛かってるけどね。

　含み益が出れば、信用枠全部使っても安全。利が乗った後のポジション追加は、もはやタイミングも何も考えないことが多い。
　「いいや、少しマイナス食ったって」
　
　意外に、これが当たるｗ
　売り方で踏まれたときは、適当なナンピンで苦しんだから、その反対。

　空売りの場合、買いより追加は慎重。トラウマかねｗ

　売りの場合、相場の動きが少し違うというのもある。
　

　失敗のときにも書いたけど、大勝負に行くには、「出足を安全に」が一番大事だね。　
　あと、含み益の保険

[(退会済み)]

勉強になりましたm(__)m

日記に書きそびれたけど、実は、金曜前場に時間が取れたので封印してたデイトレしちゃいました。
(お昼持ち越しも嫌だったので利益確定したんですけど、偶然で救われたみたいです(^^;))
成功はしたけど、やっぱり薄利です。

多分、私のデイトレでの利益ＭＡＸは１５％くらいです。
うまい人はもっと取れるんだろうけども、私ってミジンコ救いやってるみたいな感じだし。。

スイングができるようになるとやっぱり強いですよねー。
＋３００万ってすごすぎです(*_*)

ナンピンで成功するかどうかって、
＞最初のポジションの利が乗らねば、無計画神頼みナンピン状態に陥る。利が乗ってから初めて、それを担保に行動する。
ここが大事なんですね。

私もがんばります★
いいかげん、まともに参加したいです。

[はんちくさん]

＞gangan0403さん

　こんにちは

　「含み益に上乗せ」はピラミッティングというんですか。
ピラミッドみたいな感じと想像します。

　僕の場合、上げ相場の空売りで失敗し「買い上乗せすれば大儲けだったじゃん」という経験から、「逆ナンピン」と呼ぶようになりましたｗ

　自己流ですが、昔からごく当たり前の投資手法なんでしょうね。

[はんちくさん]

＞損小利大さん

　こんにちは

　10月暴落をスルーして以来、イップスですｗ
　チャンスも傍観してばかり。

　ポジションの取り方については、どんな相場あっても、これが有効だと思ってます。

　お互い無茶せず、がんばりましょう　

[gangan0403さん]

はんちくさん　こんにちわ

ピラミッティングでは？

[克己復礼為仁さん]

　先週に引き続き、本当にありがとうございます。
　＞第一段階での仕込みの、＋2～30万くらいを何度もフイにしている。
　非常にためになるお話でした。

　私もいつか、はんちくさんのように成功して、多くの人に福の種を伝えたいと思います。