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米地銀株への警戒感が再び急上昇したために・・・

昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -344.57 @33,530.83, NASDAQ -238.05 @11,799.16, S&P500 -65.41 @4,071.63)。  ドル円為替レートは133円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は反落した。東証プライムでは、上昇銘柄数が273に対して、下落銘柄数は1,516となった。騰落レシオは128.37%。東証プライムの売買代金は2兆7267億円。

TOPIX -18 @2,024
日経平均 -204円 @28,416円

米国株式市場では、ファースト・リパブリック・バンクの預金が40%減少したことが明らかになり、米地銀株への警戒感が再び急上昇した。ファースト・リパブリック・バンク株は49.38%急落し、パックウェストが8.92%安、ウェスタン・アライアンス・バンコープが5.58%安となり、地銀株がまた売り浴びせられた。さらに、貨物大手のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の決算は予想を下回り、米景気の減速懸念が強まった。このようなことを背景に、主要3株価指数は揃って大きく下げた。景気減速懸念を反映して米長期金利は低下したのは言うまでもないが、それによりドル売り・円買いの動きが活発になり、ドル安・円高となった。

この流れを受けて、本日の東京市場でも売り優勢の展開となった。米株価の大幅安と円高が重なり、日経平均は下げた。さらに、中国政府が追加景気刺激策を見送るとの観測が一部で浮上してきており、ファナックや安川電機をはじめとする中国関連銘柄が目立って下げた。日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。他方、コロナ禍後の日本経済再開の期待は強く、インバウンド需要の高まりで鉄道株、空運株、小売り(三越伊勢丹)関連株は上げた。また、英ファンドが株主還元を要求したと報道されたゼネコン株(大林組)も上げた。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まり、上下にひげを引いた陰線で終えて、上向きの10日移動平均線の下に沈んだ。まだ下げ止まりの兆候は見られないので、米国株の動き次第でもう少し調整するか。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、証券(2位)、機械(3位)、電気機器(4位)、海運(5位)となった。

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