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欧米中央銀行の「ドミノ利上げ」に怯えて・・・「三空叩き込み」

先週金曜日の米国株式相場は大きく下落した(DJIA -486.27 @29,590.41, NASDAQ -198.88 @10,867.93, S&P500 -64.76 @3,693.23)。ドル円為替レートは143円台後半での動きだった。本日の日本株全般は大きく下げた。東証プライムでは、上昇銘柄数が124に対して、下落銘柄数は1,687となった。騰落レシオは80.47%。東証プライムの売買代金は3兆3420円。

TOPIX -52 @1,864
日経平均 -722円 @26,432円

英国イングランド銀行が政策金利を0.5%引き上げ、その翌日にはトラス英首相が減税と国債増発を財源とする大規模な経済対策(例えばエネルギー価格の上限を設定する)を打ち出した。これによりインフレがさらに加速し、且つ、財政悪化も懸念され、英国債が売られて英長期金利が急上昇した。英国の金利は上昇しているが、英国ポンドはどんどに対ドルでポンド安・ドル高が進行している。一時は1ポンド=1.03ドルという水準を割り込み、1985年に付けた安値を更新して変動相場制移行の最安値を更新した。ポンド安、国債安、株安のトリプル安の展開となった。欧米の強まる金融引き締め政策とその結果起こりそうな世界景気の減速・後退を先取りするかのように米国株式相場は大きく下落した。この流れを受けて、本日の日本株全般も大きく下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、3営業日連続で窓を空けて下げ、「三空叩き込み」となった。日本時間の今夜も何らかの理由により米国株式相場がさらに大幅続落しない限り、明日の日経平均は少なくとも一時的には強い下げ渋りを見せるだろう。しかし、早晩起こるであろう反発もそう長くは続かず、ある程度上げるとまた下げることを繰り返すと見ている。勿論、個別銘柄の動きはその銘柄独自の上げ下げの理由があるので、例えば、空運、陸運、百貨店などのインバウンド銘柄はしばらく反発基調が強そうだが。

K株は売りつなぎをした。1-1 (1ヤリ1買い)
業績見通しの変化から判断すると中期的なベクトルの方向は上向きと判断するが、相場全体に吹き荒れる嵐からは無傷ではいられないので、念のため一旦「デルタ」(株価の変化に対する損益の感応度)をゼロにした。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、非鉄金属(3位)、卸売り(4位)、繊維製品(5位)となった。

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