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懐疑の中に育つ相場?

こんにちは。動点Pです。
さっそく指数を確認しておきましょう。

                  値           前週比       年初来
S&P500     4500.53    1.55%     -6.33%
NASDAQc  14098.01   2.38%     -11.07%

先週は注目イベントが多くあって、株価もそれに合わせて乱高下しました。最も大きかったのはメタ(フェイスブック:$FB)がかなり悪い決算を出したことでした。その後株価は -26% 下がり、マーケット全体が動揺してグロースを中心に売られました。その翌日、アマゾン $AMZN の決算も悪かったのですがなぜかアマゾンは買われて株価全体に上がりました。雇用統計が予想以上に良かったことも一因かもしれませんが、不気味なものを感じます。

米国雇用統計/ Y!ファイナンス

ツイッターをみていると、米国市場は上向きになった(bullish)という人と、まだ下落トレンドにある(bearish)という人の両方がいます。よく相場についていわれる言葉に下のようなものがあります。

「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福の中で消えていく」

いまちょうど懐疑の中にいるのかもしれません。みんなが大丈夫だ、買いだ、というときにはすでに相場は頂点にある、ということでしょう。しかし、じゃあいま「懐疑」なのだから買いなのか、といわれると、リスクはまだ大きいと思っています。大きく2つのリスクがあって、1つはウクライナ問題、もう1つは米国政策金利の利上げです。

ロシアのウクライナ侵攻については、2月10日あたりが1つのピークになるのではないかという意見があります。2月10日からロシアがベラルーシとの大規模な共同軍事演習を行うからです。すでにロシア軍はベラルーシに軍を移動させています。しかしロシアがこの演習の名を借りて、大規模かつ突然にウクライナに軍事侵攻するというのはあまり考えにくいシナリオだと思っています。2014年にロシアがクリミア半島を併合するとき、ロシアは「住民投票の結果、ロシアへの併合を希望する住民が多かった、だから住民を守り、治安維持のために軍を派遣するのだ」だといってクリミアに軍隊を侵攻させました。もし今後ロシアがウクライナに侵攻するとしたら、おそらく同様の言い訳を用意すると思います。つまり「住民が危険だ、だから守るんだ」というものです。逆にいえば、たとえばウクライナの東側で住民デモとか抗議行動、テロなどのニュースが出てきたら危険ということです。この問題では当然ながら天然ガスの価格、ひいてはエネルギー価格全体に影響が大きいので、来週1週間は注目度が高いと思っています。

もう1つ、米国政策金利の利上げについてはさまざまな憶測が飛び交っています。3月から50ベーシスポイント、つまり0.5%一気に上げるとか、今年中に4回利上げするとか7回利上げするとかいったことです。こうした中、米国の株価はすでに利上げを4回程度折り込んだと言われています。これが本当なら3月の利上げがきても相場は上向きということになります。が、私はこれは少し楽観的過ぎるのではないかと思っています。いまのFRBは歴史的に見てもかなり急激に金融引き締めをやろうとしています。テーパリングを半年で終わらせ、すぐに利上げに踏み切ろうとしています。FRBのメンバーの間ではバランスシートの縮小まで話題に上がっているようです。こうした背景には高いインフレがあるからですが、それにしても急ぎすぎです。そもそも去年までは、2022年中は大半をテーパリングに費やし、利上げはしないといわれていました。それがいまは4回以上利上げすることになっています。このような引き締めに市場が耐えられるでしょうか。少なくとも1回目の利上げでは株価は一時的に下がるのではないかと思っています。それまでは米国10年債金利の動きもみておく必要があると思います。現在米国10年債金利は1.912です。かなり上がりました。

私自身は相場はまだ下落トレンドにあり、「悲観」はまだ来ていないと思っています。米国のグロース株はかなりやられて、ナスダック総合指数も年初来では-11%下げているのですが、それでも悲観するにはまだ下落が足りないのではないかと思っています。でも一方で「景気がいいから利上げする」のですから、それほど深刻な株価の急落はこないのかもしれません。難しい。。

いまは石油株くらいしか上がっていないので、私はエネルギーセクターのETF $XLE を先週また少し買いました。

週足のチャートでみると、カード会社 $AXP $V 、石油関連 $XOM $PXD $CNQ $HES $HAL $WES $CLR $COP 、海運 $DAC $GLNG $NMM $SBLK、素材・化学 $DOW あたりが強く見えます。でもこれらすべてが上がるわけではないと思います。少ししてから答え合わせをしてみます。

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日本市場は相変わらず乱高下が続いています。マザーズは少し下げ止まったようにも見えますが、グロース(成長株)を中心に売り圧力はまだ強いです。決算時期なので良い決算と悪い決算の命運が分かれているのも、乱高下の理由かもしれません。今期は全体に財務体質のいい大企業がよい決算を出しているようにみえます。商社や海運は絶好調でしたね。川崎汽船は増配しないからといって売られてしまいました。期待が大きかったのでしょうね。

決算短信や決算資料はよくここで確認しています。

IR BANK

決算説明資料をいろいろとみていて気づいたのは、総じてどの企業でも中国の売上がかなり悪化していることです。コマツやブラザーが印象的でした。中国の不景気のニュースはあまり聞きませんが、エバーグランデの問題しかり、思っているよりも悪いのかも知れないと思っています。中国の景気悪化によって企業の売上が多少落ちるくらいならまだいいのですが(よくないですが)、中国国内の治安悪化や周辺地域での抗議行動などが拡大するおそれがあります。また景気悪化は、国の求心力を下げるので、中国政府は求心力を上げるために台湾への圧力を増す可能性もあります。気をつけてみていきたいです。

というわけで、日本株も米国株と同様にバリュー株&大企業を中心にみています。こちらもファンダメンタルズで選定してから、週足のコポックカーブでチャートを確認して、いいものがあれば、少し乗ってみようかと思います。ただ、上に書いたようにリスクはまだ大きいので、キャッシュは多めにしておく予定です。

いま注目している銘柄は以下のとおりです。
シュッピン CRE 住友化学 中外製薬 昭和電線 住友倉庫 三菱UFJ ブラザー工業 SBS NSユナイテッド海運 日本電信電話(NTT) ジャックス アルプスアルパイン

個人投資家の武器は時間なので、ゆっくりやりたいと思います。こちらも少し時間がたったら答え合わせをしてみたいと思っています。


さっき散歩してきたのですがもうウメの花がさいていました。少しずつ春がきているのですね。

ではではー。
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