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2023/07/18 - グローセル(9995) の関連ニュース。*12:04JST グローセル Research Memo(4):2023年3月期自動車分野回復で大幅営業増益■業績動向1. 2023年3月期の連結業績概要(1) 損益状況グローセル<9995>の2023年3月期の連結業績は、売上高が68,295百万円(前期比1.5%増)、営業利益1,260百万円(同32.2%増)、経常利益が1,080百万円(同10.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が872百万円(前期は362百万円の損失)となった。売上高は前期比で1.5%増(1,036百万円増)に止まったが、前期から続いた

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グローセル Research Memo(4):2023年3月期自動車分野回復で大幅営業増益

配信元:フィスコ
投稿:2023/07/18 12:04
*12:04JST グローセル Research Memo(4):2023年3月期自動車分野回復で大幅営業増益 ■業績動向

1. 2023年3月期の連結業績概要
(1) 損益状況
グローセル<9995>の2023年3月期の連結業績は、売上高が68,295百万円(前期比1.5%増)、営業利益1,260百万円(同32.2%増)、経常利益が1,080百万円(同10.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が872百万円(前期は362百万円の損失)となった。

売上高は前期比で1.5%増(1,036百万円増)に止まったが、前期から続いた主要仕入先であるルネサスの商流移管の影響を受けた。これによって約10,900百万円が目減りしたが、これを除けば前期比21.9%増であった。主力の自動車分野やOA分野が堅調に推移して増収を確保した。また海外拠点売上高は、22,991百万円(前期比32.8%増、5,674百万円増、うち為替の影響が3,216百万円増)となり堅調に推移した。

売上総利益率は主にメーカー保守在庫の調整により前期比で0.3pts低下したが、構造改革の成果により販管費が前期比6.5%減少したことから営業利益は32.2%増となった。その一方で、営業外費用で為替差損161百万円を計上したことから経常利益は減益となった。特別損益では、前期に特別損失として計上した事業構造改善費用(1,152百万円)が消失したことから、当期損益は黒字となった。

注力商品である「STREAL」は、一部の製品開発の遅れから売上高は2,500百万円(前期比3.8%減)に止まったが、引き合いは増加しており、順調に拡大していると言える。なお「STREAL」の研究開発を目的として、期中に約1,300百万円の資金調達を行った。(公募による新株発行265万株、自己株式処分35万株、第三者割当による売出(OA)45万株、1株当り価格400円)

(2) 製品別状況
製品別売上高は、集積回路が40,547百万円(同5.0%減)、半導体素子が9,283百万円(同7.6%減)、表示デバイスが2,182百万円(同30.9%増)、その他(一般電子部品)が16,282百万円(同26.7%増)となった。集積回路と半導体素子が減収となったが、これは商流移管の影響が大きい。金額ではOA分野や「STREAL」を含む一般電子部品が大きく増加した。

(3) 分野別状況
分野別売上高は、産業分野が18,132百万円(前期比26.8%減、売上高構成比率26.5%)、自動車分野が41,390百万円(同17.7%増、同60.6%)、民生が4,470百万円(同6.5分野%増、同6.5%)、OA分野が3,594百万円(同101.9%増、同5.3%)、通信分野が559百万円(同44.7%減、同0.8%)、アミューズメント分野が151百万円(同16.1%減、同0.2%)であった。

自動車分野が顧客の生産台数増により大きく回復し、売上高構成比も前年同期の52.3%から60.6%へ上昇した。OA分野の増加は、以前から取り組んでいた某事務機器メーカーの複合機向けが立ち上がったことによる。一方で、産業、通信、アミューズメント分野は商流移管の影響を受けて減収となった。

※上記の分野別数値は、前期実績に説明会資料に記載された2023年3月期の増減額を加えたもの


2. 財務状況
2023年3月期末の流動資産は前期末比で930百万円減の33,803百万円となったが、主に現金及び預金の増加2,215百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権含む)の減少1,889百万円、商品及び製品の減少1,517百万円などによる。固定資産は同33百万円増の3,981百万円となったが、主に償却による有形固定資産の減少176百万円、無形固定資産の増加58百万円、投資その他の資産の増加152百万円による。この結果、2023年3月期末の資産合計は同898百万円減の37,784百万円となった。

一方で、負債合計は前期末比3,294百万円減の13,107百万円となったが、主に流動負債のうち、買掛金が957百万円減少、短期借入金が2,502百万円減少、固定負債のうち、長期借入金が299百万円減少したことなどによる。純資産は、主に新株発行による資本金及び資本剰余金の増加1,124百万円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加560百万円、為替換算調整勘定の増加325百万円などにより前期末比2,397百万円増の24,677百万円となった。この結果、2023年3月期末の自己資本比率は65.3%(前期末は57.6%)となった。

3. キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは3,858百万円の収入となったが、主な収入は税金等調整前当期純利益の計上1,153百万円、減価償却費127百万円、売上債権の減少2,188百万円、棚卸資産の減少1,751百万円などで、主な支出は、仕入債務の減少1,092百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは43百万円の収入となり、フリーキャッシュ・フローは3,901百万円のプラスとなった。財務活動によるキャッシュ・フローは1,970百万円の支出であったが、主な収入は、株式の発行による収入1,164百万円、自己株式の売却による収入201百万円などで、主な支出は長短借入金の減少2,981百万円、配当金の支払額312百万円であった。この結果、2023年3月期の現金及び現金同等物は2,215百万円増加し、期末残高は4,840百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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配信元: フィスコ

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