「インバウンド」が24位、中国訪日客効果限定的でも経済活性化<注目テーマ>
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4 半導体
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7 鉄鋼
8 回転寿司
9 インド関連
10 メタバース
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「インバウンド」が24位となっている。
昨年10月に国内で新型コロナウイルスの対策としての水際規制が大幅に緩和されたが、その後は外国人観光客が日本に押し寄せる格好となり、内需が強く刺激されている。しかし、本来であれば中国のゼロコロナ規制解除に伴う経済再開でインバウンド需要も加速するところだが、岸田政権では中国内でのコロナ感染者数急増を警戒して、同国からの入国規制を強化したことで、中国人の訪日観光客数はかなり絞られており、爆需ともいわれた中国の消費熱の取り込みは限定的となっている。
また、中国側も日本の水際対策などの対応に不満を募らせている。直近では6日に、中国政府が新型コロナウイルスの流行に伴い2020年1月から制限していた海外団体旅行を3年ぶりに解禁したことが報じられているが、日本と韓国はこれに含まれておらず、中国経由のインバウンド恩恵は依然としてお預けの状態となっている。
しかし、飲食店や小売りなどの内需関連や鉄道や空運などの業績は中国特需がなくても強力な追い風が吹いていることに変わりはない。上場企業各社はインバウンドをいかに取り込むかに腐心している段階で、既に業務連携や商品戦略に反映させている。今後中期的にみれば、日中間の規制も緩和される方向が予想され、中国人観光客によるインバウンド需要も見込まれることで、関連株への物色意欲も波状的に高まる公算が大きい。
インバウンド関連銘柄は非常に裾野が広く、それだけに全体株価の動向にも好影響を与えやすい。JR東日本<9020.T>などJRグループをはじめとする鉄道や、日本航空<9201.T>、ANAホールディングス<9202.T>などの空運、HANATOUR JAPAN<6561.T>、ベルトラ<7048.T>、エアトリ<6191.T>などの旅行関連、帝国ホテル<9708.T>、京都ホテル<9723.T>、ワシントンホテル<4691.T>などの宿泊関連などへの恩恵が見込まれる。また、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>、高島屋<8233.T>、J.フロント リテイリング<3086.T>などの百貨店株やオリエンタルランド<4661.T>をはじめとするテーマパーク、ラウンドワン<4680.T>などのアミューズメント施設関連、サンドラッグ<9989.T>、寿スピリッツ<2222.T>、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532.T>などの小売関連株全般にもフォローの風が強まりそうだ。
出所:MINKABU PRESS
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