<話題の焦点>=ドラッグストアは不滅です! 国策を背に市場拡大続く
ドラッグストア業界の市場規模は成長トレンドに陰りがみられず、今後も拡大が続くことが見込まれる。その根拠としては、食品販売に注力する企業が増加していることで、食品スーパーからシェアを奪取する構図が顕著となってきたことがひとつ。また、高齢化社会が進展していることも大きい。具体的には医療費抑制のため、セルフメディケーション税制などで、政府が「スイッチOTC医薬品」購入を促す方策に動いていることなどが、ドラッグストア業界にとって追い風材料となっていく。
ドラッグストアの市場規模は2017年度時点でおよそ9兆8500億円。右肩上がりの拡大が続いており、18年度にも10兆円の大台乗せが達成される公算は大きい。そのなか、業界内での優劣が色濃く、M&A戦略などで規模を追求し成功した業界最大手のウエルシアホールディングス<3141.T>などは勝ち組の筆頭に挙げられる。
直近7月のドラッグストア各社の売り上げをみてもウエルシアHDは既存店ベースで前年同月比5.5%増、全店ベースで14.1%増と一頭地を抜いている。このほか、岩手を地盤に食品の品揃えも豊富な薬王堂<3385.T>が既存店ベースで3.2%増、全店ベースで10.4%増、九州を地盤に郊外型で大型多店舗展開を図るコスモス薬品<3349.T>が既存店ベースで3.0%増、全店ベースで10.4%増と健闘が光っている。株価も相対的に強く、上値期待の強さが表れている。
このほか株価水準的には売られているが、北海道や東北中心に出店戦略を進めるツルハホールディングス<3391.T>も業界の勝ち組に位置している。首都圏中心に大型店舗を展開するサンドラッグ<9989.T>などの逆張りも面白そうだ。
出所:minkabuPRESS
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