■WSCOPE <6619> 939円 (+76円、+8.8%)
ダブル・スコープ <6619> が続急伸。14日の取引終了後に22年12月期業績予想を発表、最終損益が14億円と6期ぶりの黒字転換見通しを示しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高は前期比26.8%増の380億円、営業利益も同2.6倍の50億円を予想。電気自動車(EV)市場の中長期的な拡大が見込まれるなか、主力のリチウムイオン2次電池向けセパレーターの需要増加が続く見通し。また、韓国子会社の転換社債すべてを株式に転換したことに伴い評価性損失の計上がほぼ想定されない状況となったほか、借入返済などによる支払い利息の減少などが寄与する。
■コーセー <4922> 12,560円 (+980円、+8.5%)
コーセー <4922> が急反発。14日の取引終了後に発表した21年12月期連結決算が、売上高2249億8300万円、営業利益188億5200万円、純利益133億4100万円となり、それぞれ従来予想の2240億円、160億円、121億円から上振れて着地したことが好感された。決算期変更に伴い前の期との比較はないものの、日本事業でハイプレステージブランドを中心に販売している専門店が昨年の反動により年間を通して好調に推移したことに加えて、百貨店チャネルが9月以降は順調に回復したことが貢献した。また、メゾンコーセーを中心としたEコマースも引き続き好調だったほか、「タルト」事業が計画を上回ったことも寄与した。なお、22年12月期決算は、売上高2930億円、営業利益220億円、純利益165億円を見込む。
■東洋炭素 <5310> 3,030円 (+224円、+8.0%)
東洋炭素 <5310> が3日ぶりに急反発。同社は14日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高420億円(前期比11.3%増)、営業利益70億円(同23.5%増)、純利益50億円(同12.0%増)、年間配当予想を70円(前期は60円)と開示した。前期に高水準で推移した家電・電動工具用の需要はやや落ち着く見通しであるものの、半導体用においては力強い需要が見込まれるほか、冶金用などにおいても堅調な需要を見込むとした。21年12月期連結営業利益は56億6600万円(前の期比65.6%増)だった。あわせて5ヵ年の中期経営計画を策定したと発表した。高成長・高付加価値事業のグローバルな徹底拡大と優位性確立などを戦略として、26年12月期に売上高545億円、営業利益110億円の達成を数値目標として掲げた。
■ロランドDG <6789> 2,789円 (+203円、+7.9%)
ローランド ディー.ジー. <6789> が3日ぶりに急反発。同社は2月14日大引け後に決算を発表、21年12月期の連結経常利益は前の期比14倍の60.8億円に急拡大し、22年12月期も前期比20.0%増の73億円に伸びる見通しとなった。同時に、今期の年間配当は前期比30円増の130円に増配する方針としたことで好感されたようだ。
■ケーユーHD <9856> 1,085円 (+78円、+7.8%)
ケーユーホールディングス <9856> が急反発。14日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1150億円から1260億円(前期比8.0%増)へ、営業利益を60億円から74億円(同22.5%増)へ、純利益を39億円から50億円(同28.6%増)へ上方修正し、あわせて29円を予定していた期末配当予想を40円へ引き上げたことが好感された。国産車、輸入車ともに販売が計画を上回ったことが要因。なお、年間配当予想は50円(前期41円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(4-12月)決算は、売上高966億4300万円(前年同期比15.6%増)、営業利益59億4000万円(同42.7%増)、純利益41億7100万円(同52.9%増)だった。
■電通グループ <4324> 4,620円 (+315円、+7.3%)
電通グループ <4324> が急反発。同社は2月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、21年12月期の連結最終損益は1083億円の黒字(前の期は1595億円の赤字)に浮上したが、22年12月期の同利益は前期比14.2%減の930億円に減る見通しとなった。ただし、前期の年間配当を113.5円→117.5円(前の期は71.25円)に増額し、今期も前期比12.5円増の130円に増配する方針に加え、発行済み株式数(自社株を除く)の7.30%にあたる2000万株(金額で400億円)を上限に自社株買いを実施することを発表しており、好感されたようだ。買い付け期間は2月15日から12月23日までとなる。
■バイセル <7685> 2,811円 (+178円、+6.8%)
BuySell Technologies <7685> [東証M]が急反発。同社は2月14日大引け後に決算を発表、21年12月期の連結経常利益は前の期比2.5倍の22.9億円に伸び、22年12月期も前期比32.5%増の30.4億円に拡大を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。同時に、今期の年間配当は前期比6円増の20円に増配する方針としたことで好感されたようだ。
■不二家 <2211> 2,428円 (+146円、+6.4%)
不二家 <2211> が急反発。同社は2月14日大引け後に決算を発表、21年12月期の連結経常利益は前の期比71.9%増の52.1億円に拡大し、22年12月期も前期比11.2%増の58億円に伸びを見込み、36期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。加えて直近3ヵ月の実績である10-12月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比8.0%増の23億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の6.8%→7.1%に改善したことで好感されたようだ。
■バリューHR <6078> 2,528円 (+149円、+6.3%)
バリューHR <6078> が3日ぶりに急反発。14日の取引終了後、22年12月期業績予想について売上高64億円(前期比15.8%増)、営業利益13億円(同28.8%増)と、売上高・営業利益ともに連続で過去最高を更新する見通しを発表。あわせて、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割することを明らかにしており、こうした材料を好感した買いが入ったようだ。今期も引き続き、健康経営・働き方改革などの社会的需要を捉えた健康保険組合や企業向けの健康管理・健診関連事業の拡大を見込む。通期配当予想は中間13円・期末17円の計30円(前期24円50銭)の見通しだが、株式分割に伴い中間6円50銭・期末8円50銭の計15円となる。
■ベース <4481> 4,700円 (+265円、+6.0%)
ベース <4481> が3日ぶりに急反発。同社は2月14日大引け後に決算を発表、21年12月期の連結経常利益は前の期比24.0%増の30億円になり、22年12月期も前期比19.9%増の36億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、5期連続増益になる。同時に、今期の年間配当は前期比5円増の85円に増配する方針としたことで好感されたようだ。
■東和薬品 <4553> 3,060円 (+170円、+5.9%)
東和薬品 <4553> が3日ぶりに急反発。同社は2月14日大引け後に決算を発表、22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比61.4%増の210億円に拡大し、通期計画の221億円に対する進捗率は95.2%に達し、5年平均の79.5%も上回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の51円→60円(前期は44円)に増額修正したことで好感されたようだ。
■Dmミックス <7354> 1,511円 (+79円、+5.5%)
ダイレクトマーケティングミックス <7354> が急反発。同社は2月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、21年12月期の連結最終利益は前の期比32.7%増の32.1億円に拡大し、22年12月期も前期比6.6%増の34.3億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。同時に、今期の年間配当は15円とし、12月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は200.0%増配とする方針としたことで好感されたようだ。
■東応化 <4186> 6,740円 (+350円、+5.5%)
東京応化工業 <4186> が急反発。同社は14日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高1621億円(前期比15.7%増)、営業利益246億円(同18.8%増)、純利益167億円(同5.9%減)、年間配当158円(前期は156円)と開示しており、好感されたようだ。21年12月期連結営業利益は207億700万円(前の期比32.8%増)で過去最高益を2期連続で更新。原材料価格高騰の影響を受けたものの、高付加価値製品が好調に推移したという。あわせて、3ヵ年の中期経営計画を発表した。先端レジストのグローバルシェア向上などにより、24年12月期に連結売上高1800億円、営業利益270億円を目指すとした。
■ベネッセHD <9783> 2,419円 (+101円、+4.4%)
ベネッセホールディングス <9783> が大幅反発。同社は14日、連結子会社で語学教室を手掛ける「ベルリッツ」を売却すると発表した。ベルリッツは米国を本社として、世界で英語教育などを行っているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、近年は業績が悪化していた。ベルリッツ売却に伴う特別損失の発生の影響もあり、ベネッセの22年3月期の最終損益は50億円の黒字からトントン(前期は31億2200万円の黒字)となる見込みだ。ベルリッツ売却に関してアナリストからは前向きに評価する見方も出ている。
■キリンHD <2503> 1,978円 (+80円、+4.2%)
キリンホールディングス <2503> が大幅反発。14日の取引終了後に22年12月期の業績予想を発表、売上高を前期比7.1%増の1兆9500億円、純利益を同91.5%増の1145億円とする見通しを示した。同時に、上限を3000万株(発行済み株数の3.6%)、または500億円とする自社株買いの実施も明らかにしており、こうした材料を好感した買いが入ったようだ。あわせてミャンマー事業の撤退方針を決定したことを発表、不透明感が払拭されたとの見方からこれも好感されたようだ。会社側では、合弁解消を早期に図ることを最優先とし、現在合弁相手との協議を進めているという。
■新光商 <8141> 902円 (+34円、+3.9%)
新光商事 <8141> が3日ぶりに大幅反発。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を150万株(発行済み株数の4.04%)、または10億円としており、取得期間は2月15日から8月15日まで。経営環境の変化に対応した機動益な資本政策を遂行するためとしている。
※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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