「親子上場」が22位にランク、日鉄物産などへのTOBで再び脚光<注目テーマ>
1 円高メリット
2 金利上昇メリット
3 防衛
4 原子力発電
5 地方銀行
6 半導体
7 銀行
8 2022年のIPO
9 核融合発電
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「親子上場」が22位となっている。
親子上場が株式市場で再び脚光を浴びている。親子上場は長年のテーマだが、今月に入り日本製鉄<5401.T>が持ち分法適用会社の日鉄物産<9810.T>に対して株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表したほか、ENEOSホールディングス<5020.T>傘下のJX金属が同じく持ち分法適用会社のタツタ電線<5809.T>にTOBを行うことを明らかにしたことから改めて話題を呼んだ。日本製鉄による日鉄物産に対するTOB価格は発表日の終値に対し88%上乗せされたことも注目された。
親会社と子会社がともに株式上場をする親子上場は、少数株主の利益を損なうことがある点などが問題視されてきた。東証もコーポレートガバナンス(企業統治)の観点からルール整備に着手してきたが、今春の市場再編で上場会社に対し流通株式比率などの基準を大幅に引き上げたことも親子上場の解消を促進させる要因となっている。
日本製鉄の上場グループ企業には、日鉄ソリューションズ<2327.T>や大阪製鐵<5449.T>、山陽特殊製鋼<5481.T>などがある。また、富士通<6702.T>のグループ企業のFDK<6955.T>や新光電気工業<6967.T>、富士通ゼネラル<6755.T>、住友化学<4005.T>グループの神東塗料<4615.T>や広栄化学<4367.T>、信越化学工業<4063.T>傘下の信越ポリマー<7970.T>、東レ<3402.T>傘下の蝶理<8014.T>などが注目されている。また、多くの上場グループ企業を持つ企業にはソフトバンクグループ<9984.T>やイオン<8267.T>、GMOインターネットグループ<9449.T>などがある。
出所:MINKABU PRESS
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