健康生活サービスの売上高は前期比4.8%増の635.17億円、営業利益は同16.8%増の63.12億円となった。シルバー事業では在宅介護需要の高まりを受けて介護用品レンタルが好調に推移した。病院関連事業は、入院患者や入居者への面会が制限されていたこともあり「入院セット」が好調に推移した。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受ける寝具・リネンサプライ事業及びクリーニング設備製造事業も、コロナ以前には至っていないものの徐々に回復し、当セグメントは前期比増収となった。
調剤サービスの売上高は前期比5.6%増の465.61億円、営業利益は同3.0%増の30.97億円となった。当期11店舗の出店、4店舗の閉店により、145店舗の事業展開となった。前期に出店した7店舗を含む新店効果に加え、受診控えによる処方患者数減少から若干の回復の傾向が見られ処方箋枚数が増加したこと、また、地域に密着したかかりつけ機能の強化等により技術料単価が上昇したことから、前期比増収増益となった。
環境サービスの売上高は前期比0.9%増の131.94億円、営業利益は同16.6%増の11.01億円となった。感染症対策需要により病院清掃を中心としたビル清掃管理事業が堅調に推移したことに加え、飲食店等取引先の業況悪化による影響を受けるリースキン事業においてもトイレ周り商材に重点を置いた営業活動の推進及び一部需要の回復により、前期比増収となった。利益面は、売上増加に伴う利益増に加え、ビル清掃管理事業の収益性が向上したことにより、前期比増益となった。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.5%増の1,303.07億円、営業利益が同5.7%減の77.82億円、経常利益が同8.7%減の81.09億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.3%増の59.98億円を見込んでいる。エネルギーおよび資材の価格高騰などにより主にリネンサプライ事業の収益への影響が懸念されるものの、事業拡大に必要な工場投資やレンタル資材投下、DX・システム分野などへの積極的かつ戦略的な投資実行により中長期的な成長につなげていくとしている。
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