「建設機械レンタル」関連がランキング入り、ビッグプロジェクト目白押しが追い風に<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「建設機械レンタル」関連が16位にランクインしている。
建設機械は建設会社にとって設備投資としてかなりの金額を必要とするため、当然ながらレンタル市場へのニーズも強い。以前は臨時調達的な側面も強かったが、最近は経営合理化の一つの選択肢として建機レンタル市場が形成されている。
一般社団法人・日本建設機械レンタル協会が2017年12月に発表した「17年度建設機械レンタル業実態調査」(調査期間17年7月31日~同年9月8日)によると、建機レンタル業界の市場規模は約1兆2200億円となっている。
建設業界では、いまから半世紀程度前の1960年代を中心とした高度経済成長期当時に構築された高速道路、橋梁、鉄道、オフィスビル、集合住宅、上下水道、ガスなどさまざまなインフラ設備が老朽化し、待ったなしで更新・補修時期を迎えている。さらに、これに加えて東日本大震災関連の復興工事、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けての首都圏を中心とした大規模な再開発、リニア中央新幹線の2027年開業と、ビッグプロジェクトが目白押しだ。
個別銘柄では、業界大手のカナモト<9678.T>に注目。同社は6月8日、第2四半期累計(17年11月~18年4月)連結決算を発表した。売上高853億4900万円(前年同期比7.8%増)、営業利益109億9400万円(同10.0%増)となり、従来予想の営業利益92億4000万円を上回り、一転増益で着地した。公共投資の下支えに加えて、企業の堅調な設備投資や首都圏を中心とした再開発事業、東京五輪関連工事などを中心に建設需要が増加するなか、首都圏や西日本エリアの空白地域を中心に拠点展開を進める一方、トンネル関連工事向け機械の充実を図るなどとしたことが奏功した。
関西が地盤の西尾レントオール<9699.T>は、18年9月期上期(17年10月~18年3月)業績が、期初計画を営業利益で10億円超上回ったことから、会社側では18年9月期通期の連結営業利益を、127億円から137億5000万円(前期比23.6%増)へ上方修正した。首都圏の再開発工事や、工場や物流倉庫の新築工事、高速道路建設工事などの大型案件向けが順調な推移をみせているためだ。
このほかに、大阪本拠の機械商社で土木建設機械の販売・レンタルを主力とするワキタ<8125.T>。前田建設工業<1824.T>系で、クレーン(かにクレーン、クローラークレーン、車両搭載型クレーン)や高所作業車などの販売、サービス、レンタルを手掛けている前田製作所<6281.T>。仮設鋼材リースの最大手で、建機レンタルでも大手のジェコス<9991.T>。信越・北関東を地盤に、土木・道路関連の建設機械レンタルを手掛けるニッパンレンタル<4669.T>。建機、産機の販売が中心でリース、レンタル部門も兼ねる南陽<7417.T>。西尾レントオール傘下のサコス<9641.T>などにも注目したい。
出所:minkabuPRESS
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