2. 財務状況とキャッシュ・フロー
2024年3月期末の流動資産は94,997百万円となり、前期末比18,430百万円増加した。主に現金及び預金の減少1,780百万円、受取手形及び売掛金(電子記録含む)の増加3,891百万円、リース投資資産の増加4,523百万円、新規連結子会社の影響による商品及び製品の増加6,916百万円などによる。
固定資産は107,547百万円(前期末比12,268百万円増)となった。主に有形固定資産の増加9,622百万円(うち賃貸資産の増加659百万円、新規連結子会社による土地の増加6,842百万円)、無形固定資産の減少97百万円、投資その他資産の増加2,743百万円(うち投資有価証券の増加2,191百万円)などによる。以上から、期末の資産合計は202,606百万円となり、前期末比で30,717百万円増加した。
流動負債は63,559百万円となり前期末比で6,211百万円増となった。主に支払手形及び買掛金(電子記録含む)の増加3,163百万円、短期借入金等(1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長期借入金、コマーシャル・ペーパーを含む)の減少464百万円などによる。固定負債は同11,872百万円増の78,038百万円となった。主に社債の増加4,770百万円、長期借入金の増加6,812百万円による。この結果、負債合計は141,598百万円となり前期末比で18,084百万円増加した。純資産合計は61,007百万円となり前期末に比べて12,632百万円増加した。要因としては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金10,931百万円の増加、その他有価有証券評価差額金の増加745百万円等による。
2024年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは5,266百万円の収入となり、主な収入は税金等調整前当期純利益の計上15,272百万円、減価償却費17,855百万円、主な支出は賃貸資産の純増15,892百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは16,541百万円の支出となった。主に有形及び無形固定資産の取得による支出1,598百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出15,063百万円などによる。財務活動によるキャッシュ・フローは9,636百万円の収入となったが、主な収入は長短借入金の増加、社債の発行等による収入11,076百万円、主な支出は配当金の支払い1,322百万円などであった。その結果、2024年3月期中に現金及び現金同等物は1,610百万円減少し、期末残高は8,374百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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