■i-plug <4177> 1,344円 (+107円、+8.7%) 一時ストップ高
i-plug <4177> [東証G]が4日続急伸、一時ストップ高となった。27日の取引終了後、子会社paceboxが提供するオファー型転職サービス「PaceBox」を24年6月28日をもって終了すると発表。不採算事業からの撤退による業績改善への期待から買いが流入したようだ。「PaceBox」は、中途採用市場における求職者と企業とをつなげるマッチングプラットフォーム。ただ、当初想定していたマッチングを創出できず業績が低迷しており、paceboxは23年3月期5億6000万円の営業赤字を計上していた。同社ではサービスの改善などに取り組んできたものの収益化のメドが立たない状況にあることから、今回サービスの終了を決定したという。また、これに伴い26年3月期を最終年度とする中期経営計画も取り下げるとしている。
■カラダノート <4014> 556円 (+44円、+8.6%)
カラダノート <4014> [東証G]が3日ぶり急反発。28日、顧客基盤の拡大を目的に入園・入学領域のビジネスを強化すると発表しており、手掛かり視されたようだ。同社は妊娠期、または乳幼児を持つ家族に対するアプリの提供などを手掛けている。同社が行った調査では、3歳以上の子どもを持つ世帯の6割以上が、家族が増えたタイミングで住み替えをしたいとするニーズがあり、入園入学前後に住まいを見直す傾向があるという。これを踏まえ、同社の住宅関連事業「かぞくのおうち」とのクロスセル強化による事業成長の加速を図るため、入園・入学領域のライフイベント支援に注力するという。第1弾として「バーバパパ×カラダノート オリジナルデザインのお名前シール」を製作。入学前後の子どもがいる世帯を対象にキャンペーンを実施し、応募者にプレゼントとして提供するという。
■東京衡機 <7719> 249円 (+17円、+7.3%)
東京衡機 <7719> [東証S]が急反発。同社は素材や部品の耐久性評価などに使う材料試験機メーカーで、24年2月期は売上高、営業利益ともに回復が見込まれている。27日取引終了後、25年2月期から27年2月期までの3ヵ年を対象とした中期経営計画を策定したことを発表した。数値計画としては27年2月期に売上高47億200万円(今期予想34億円)、営業利益4億9300万円(同1億1500万円)を掲げており、これを材料視する投資資金が流れ込む形となった。株価200円台と値ごろ感があり、個人投資家を中心とした短期資金の参戦が活発化しているもよう。
■東電HD <9501> 849.6円 (+56.8円、+7.2%)
東証プライムの上昇率6位。東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が急反発。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングが27日に同社の格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたことを発表、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。市場では「S&Pグローバルは、昨年の電気料金値上げや燃料コスト低下に伴い(東電HDの)業績が改善傾向をたどっている点や、国が同社の再建を継続して支援する姿勢に変化がないことを評価しており、買い安心感が浮上したようだ。また、生成AI市場の急拡大に伴って膨大な電力が必要となるので“電力株は全般買い”というロジックも働いている」(ネット証券アナリスト)という。
■野村マイクロ <6254> 18,780円 (+1,250円、+7.1%)
東証プライムの上昇率7位。野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]が4日続急伸。前日27日までの直近3営業日で3700円以上も水準を切り上げるなど鮮烈な上げ足を示しており、目先筋の利益確定売りも出やすいところだが、なお上値指向が強い。 半導体向けを主力とする超純水装置の大手で、世界的な半導体設備投資増強の動きを背景に業績は絶好調に推移、成長期待が強く時価予想PER25倍に割高感は感じられない。一方、株式需給面では複数の外資系証券経由の貸株調達による空売りが高水準であり、その買い戻しが株価に浮揚力を与えたもようだ。
■ミナトHD <6862> 1,370円 (+90円、+7.0%)
ミナトホールディングス <6862> [東証S]が続急伸。同社は27日の取引終了後、24年3月期の期末一括配当予想に関し、これまでの12円に特別配当2円を加えて14円(前期比4円増配)とすると発表した。また、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.3%)、取得総額1億5000万円を上限に自社株買いを実施するとも開示しており、これらを評価した買いが入ったようだ。自社株の取得期間は10月31日までとする。
■アキレス <5142> 1,587円 (+96円、+6.4%)
アキレス <5142> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は27日の取引終了後、取得総数80万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.55%)、取得総額16億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。株式需給へのポジティブな影響を見込んだ買いが入ったようだ。取得期間は3月1日から2025年2月26日までとする。
■A&Dホロン <7745> 2,356円 (+135円、+6.1%)
A&Dホロンホールディングス <7745> [東証P]が急反発。27日の取引終了後、子会社ホロンが東京都立川市に半導体関連装置の新工場を建設すると発表しており、好材料視された。投資総額は37億7000万円の予定で、25年12月に竣工を予定している。更なる需要の増加に対応し安定的な生産体制を確立するほか、新工場建設により本社工場内の開発スペースを拡充することで、次世代装置などの新製品開発を促進するのが狙い。なお、24年3月期業績への影響は軽微としている。
■ミライトワン <1417> 1,868.5円 (+97.5円、+5.5%)
ミライト・ワン <1417> [東証P]が急反発。27日の取引終了後、上限を180万株(発行済み株数の1.93%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は2月28日から4月30日までで、株主還元を充実させるとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的という。また、株主優待制度における優待品の選択肢を拡充すると発表した。従来のクオカード、寄付に加えて、電子マネー(Amazon、waon、nanaco、apple)、ミライト・ワン米(5キログラム)を追加する。
■エルテス <3967> 947円 (+46円、+5.1%)
エルテス <3967> [東証G]が3日ぶり急反発。27日の取引終了後、子会社JAPANDXが自治体の行政サービスのデジタル化支援に加えて、包括的なデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を目的としたサイバーセキュリティー領域での支援事業を開始すると発表しており、好材料視された。JAPANDXでは以前から自治体の サイバーセキュリティー対策支援のための対策立案と適正な措置の実装の提言などを行っていたが、これらを事業化し24年度から本格的に展開するという。なお、同取り組みが業績に与える影響は軽微としている。
■ブシロード <7803> 431円 (+11円、+2.6%)
ブシロード <7803> [東証G]が反発。27日の取引終了後、イラスト・シナリオ制作やゲーム・コンテンツ関連事業を手掛けるフロムトーキョー(東京都港区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、モバイルゲーム市場における競争が激化するなか、双方の技術力とクリエイティブ能力を融合させ、市場に新たな価値を提供することが目的。提携により、スマートフォン向けリズム&アドベンチャーゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」においてイラストとシナリオのクオリティーを一層強化し、プレイヤーに更に魅力的な体験を提供するとしている。
■GAテクノ <3491> 1,494円 (+32円、+2.2%)
GA technologies <3491> [東証G]が上伸。28日午前9時ごろ、台湾に新拠点を設立すると発表しており、好材料視された。同社は国内だけではなく海外での事業展開にも注力しており、20年には中華圏の不動産投資家向け日本不動産プラットフォーム「神居秒算」事業を取得。また、22年にはタイで外国人駐在員向け不動産賃貸仲介事業トップシェアを有するディアライフ社を経営統合している。今回、台湾に新たな拠点を設立することで、中華圏における既存事業とのシナジーを強め、ネット不動産のグローバル展開を一層加速させるとしている。なお、新拠点設立が完了すると、同社のネットワークは6つの国と地域の計53拠点になるとしている。
■MTI <9438> 737円 (+10円、+1.4%)
エムティーアイ <9438> [東証P]が反発。28日、同社とZIPAIR Tokyo(千葉県成田市)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、航空機の運航における被雷リスクを軽減するため、雨雲情報の可視化などに向けた連携を開始すると発表した。これを材料視した買いが入り株価を押し上げたようだ。MTIが提供する航空気象サービス「3DARVI」に、JAXAが開発した衛星全球降水マップ「GSMaP」を搭載。パイロットは飛行中のコックピットから最新の悪天候状況を確認できるようになる。航空機のコックピット内では電波干渉の観点から通信が制限されており、最新状況を確認できる気象サービスをネットワーク経由で利用することは困難だった。4月以降、体制が整い次第、ZIPAIRでの運用を開始する。JAXAの「GSMaP」の航空機内への搭載は今回が初めてという。
※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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