国内大手証券、通信セクターに関するリポートで通信収入の伸びは鈍化も株主還元や投資戦略に注目と指摘◇
その株主還元については、NTT<9432.T>は16年12月13日から行っていた自社株買いを上限の1500億円まで買い付け、6月末までの期間を残して4月12日に終了した。前倒しで終了させたのは、株式上場30周年記念も含めて、5月から新たな自社株買いを行うためと推測され、配当増額も期待されるという。また、NTTドコモ<9437.T>やKDDI<9433.T>でも配当増額が予想され、自社株買いも実施される可能性があるとしている。
一方、ソフトバンクグループ<9984.T>については、カタリストが増加すると予想。第1としてテクノロジー分野を中心に最大1000億ドル投資するビジョン・ファンドの立ち上げが近々予想され、有望なテクノロジー企業の組み入れが始まると同時に、出資するグローバルIT大手との協力体制も、同社の成長をサポートする期待が高まるとしている。また、第2として、米国では周波数オークションが4月中旬に終了し、今後はスプリントとTモバイルUSの統合を通した競争力強化の期待、その過程でのソフトバンクグループの出資比率低下や連結除外の可能性、それに伴う財務負担や格付けの改善見通しが、株価評価を改善させる要因になるとしている。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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