【井川純一の今夜も兜町で一杯】５人のジジイねぇ

　３月２４日（金曜日）の日経平均株価は１７７円２２銭高の１万９２６２円５３銭と続伸。今日は、なんだかプラスです。まあ、判然とはしないのですが、オバマケア代替法案が採決される可能性が高まったとの見方が買い戻しを誘った……らしいです。う～ん、よく分からないというのが正直なところですが、プラスですから良しとしましょうかね。
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　昨晩は、中野の某居酒屋に出撃。知人のフリーライター氏の居酒屋取材に同行した。夕刊紙の連載で、居酒屋を紹介するよくあるパターンの記事だ。この手の記事は、適当に写真を撮って、店主に話をちょびっと聞いて終わりかと思っていたが、周囲の客に店の魅力を尋ねるなど、いやはやきめの細かい取材に感服した。

　常連客の中には、かつて一世を風靡した漫談家もいたりして、これもまた記事にひと味加えそう。まだ、新聞に掲載されていないので詳しいことは書けないが、ちなみに当方、ここのポテトフライが大好物である。

　さて、いつもの如く話はコロッと変わる。いま注目しているのが「５Ｇ（第５世代移動通信システム）関連株」。アルチザネットワークス<6778.T>をはじめ、ネクストジェン<3842.T>、アイレックス<6944.T>など関連株も動意含み。トヨタ自動車<7203.T>とＮＴＴ<9432.T>が自動車・超高速無線通信技術で提携して、次世代通信規格５Ｇを活用した安全性の高い自動運転車の実用化を目指す方針が伝わり、にわかに関連銘柄に物色の矛先が向いている状況だ。

　まあ、なんといおうか「５Ｇ」と言われても、正直なところ難しくて、当方如きジジイにはピンとこないのだが、なにせ天下のトヨタとＮＴＴがタッグを組むってんだから、さぞや凄いに違いないと思うわけである。まだ、相場は初動段階、少々地味なテーマのような気がしないでもないが、取りあえず頭の片隅にでも置いておくのが賢明かもしれない。

　前述のフリーライター氏、実はもと証券記者で株の知識も豊富だ。取材終了後、この「５Ｇ銘柄」について、杯を傾けながら当方が語ると、「５Ｇってなんだ？５人のジジイか」とおっしゃる。５人のジジイねぇ…面倒くさいので「そうで～す」と明るく答え、それについての会話は終了した。

　７人の侍なら分かるけれど、５人のジジイじゃドラマにもならないわな。まっ、当方も似たようなもので、実は最初に「５Ｇ」について聞いた時、同じようなギャグを口にした記憶がある。無知蒙昧のジジイ２人、「２Ｇ」の夜は更けていくのであった。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）