内航事業では、取扱トン数が前年度に比べて伸び悩んだものの(前年同期比5.5%減)、効率的な配船に努めた結果、売上高は50.87億円(同2.8%増)と増収だった。一方で、支払傭船料の増額改定、燃料油の高止まりなど運航コストの増加に加えて、管理経費の増加もあり、営業利益は1.91億円(同6.1%減)だった。外航事業では、建機類の輸送やスポット案件の受注に注力した結果、在来船の運賃相場が高水準で推移したことと為替相場が円安基調で推移したことも相まって好調に推移した。これらの結果、売上高は27.41億円(同154.9%増)と増収になり、営業利益は2.64億円(同444.6%増)と急伸した。港運事業では、内食需要に下支えされた食品類や、国内の原材料不足に起因する自動車関連をはじめとする製造用部材の輸入取扱が堅調に推移した。また、スポット案件の受注にも注力し、売上高は53.55億円(同18.9%増)と増収になり、管理経費の圧縮効果もあって営業利益は1.51億円(同28.6%増)に拡大した。倉庫事業では、一般貨物の取扱いが減少したものの、危険物の取扱いに特化した営業活動を展開した結果、神戸及び姫路地区の危険物倉庫が順調に稼働した。また、前期末に兵庫埠頭物流センターの敷地を取得したこと等による原価の圧縮効果もあり、利益率を大きく向上させた。これらの結果、売上高は12.53億円(同14.9%増)と増収になり、営業利益は1.28億円(同126.7%増)と増益だった。
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