教育人材支援事業の売上高は前期比30.7%増の8.52億円、セグメント利益は同15.2%減の1.20億円となった。ICT支援員派遣サービスについては、教育現場のDXという環境のもとで、地方自治体向けサービスの受注が増加した。また、部活動の運営受託サービスについても、新規顧客の開拓が進み、売上は増加した。一方、今後成長が期待される分野に対する積極的な人的投資による人件費の増加や、新規登録者獲得のための募集費の増加が利益を圧迫した。
福祉人材支援事業の売上高は前期比10.2%増の3.95億円、セグメント利益は同78.2%増の0.93億円となった。福祉人材サービスにおいては、人材紹介サービス及び人材派遣サービスの売上が順調に伸び、売上及び利益は
増加した。特に、学童施設むけ及び障がい児施設むけサービスの売上が前事業年度に比べ増加した。一方、収益性の低い介護向け人材サービスについては、撤退により他事業へリソースをシフトしたため、利益率は改善した。
個別指導教室事業の売上高は前期比10.2%増の11.14億円、セグメント利益は同0.9%増の2.65億円となった。個別指導教室においては、2022年3月に「つきみ野校」及び「弥生台校」、7月に「中川校」、10月に「湘南台校」、2023年2月に「ペンタスkidsセンター北校」を開校し、新規校舎の入塾者数が順調に増加するとともに、
既存の校舎においても期首の在籍生徒数が前事業年度を上回ることで授業の受講数が増加し、売上は増加した。一方、利益に関しては、出店費用の増加を受け前事業年度に比べ微増での着地となった。
家庭教師事業の売上高は前期比1.4%増の5.76億円、セグメント利益は同9.8%減の1.18億円となった。家庭教師サービスにおいては、市場拡大に伴うオンライン型家庭教師サービスの会員数の増加により、家庭教師サービス全体の会員数は増加し、売上は増加した。一方、オンライン型家庭教師サービスの需要の増加に伴い、従来は首都圏や関西圏に限られていたプロモーションを全国へ拡大したことにより広告宣伝費は増加し、前事業年度と比べ利益は減少した。
2024年3月期通期の業績予想については、売上高は前期比17.1%増の34.40億円、営業利益は同16.3%増の4.45億円、経常利益は同11.4%増の4.45億円、当期純利益は同10.9%増の2.98億円を見込んでいる。
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