1. 会社概要
ギックス<9219>は、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」をパーパス(目的)として掲げるデータインフォームド推進企業である。データインフォームドとは、人間の判断にデータを加える事で判断業務をアップグレードする考え方を指す。戦略コンサルティングと高度なアナリティクス能力を組み合わせた新しいタイプのプロフェッショナルサービス集団として、クライアント企業の経営課題解決、競争力強化のために判断業務の変革を支援している。
同社が提供するデータインフォームドサービスは、「個別課題解決」と「共通課題解決」に大別される。「個別課題解決」は、業務上の判断をデータインフォームドに変革するためのサービスを提供する「DIコンサルティング」と、継続的なDI判断を可能とするクラウドネイティブなデータ基盤を提供する「DIプラットフォーム」の2つのサービスからなる。「共通課題解決」は、DIコンサルティング、DIプラットフォームを提供する中で得られたノウハウや保有ツール群を活用し開発したソフトウェアサービスである「DIプロダクト」を提供している。
2022年6月期末時点の本社所在地は東京都港区、総資産は1,995百万円、資本金は285百万円、自己資本比率は82.5%、発行済株式数は5,581,300株である。
2. 沿革
同社は2012年12月にデータによる判断業務の変革を目指し設立。現 代表取締役の網野知博(あみの ともひろ)氏が、日本IBM(株)でのビッグデータやアナリティクス関連の業務を経て、当時同僚であった田中耕比古(たなか たがひこ)氏、花谷慎太郎(はなたに しんたろう)氏と共に創業した。2019年12月には、特定エリアの人口動態をリアルタイムに提供するサービス「トチカチ」の提供を開始した。また、2020年1月には、商業施設の買い回りや観光エリアの回遊を促進する、スタンプラリーアプリ「マイグル」の提供を開始した。2022年3月には、東京証券取引所マザーズへ上場し、同年4月同グロース市場に移行した。同年5月には、データインフォームドサービスにおけるデータ分析基盤の開発及び「マイグル」の需要拡大を見据え、(株)ベーシックと業務提携契約を締結し開発体制を強化した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
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