山九、非開示だった今期経常は25％減益、未定だった配当は5円減配

　山九 <9065> が10月30日後場(13:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.5％減の179億円に減った。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比25.2％減の300億円に減る見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比42.4％減の120億円に落ち込む計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は100円(前期は105円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比1.0％減の93.4億円となり、売上営業利益率は前年同期の6.7％→6.3％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　２０２１年３月期の連結および個別業績予想につきましては、新型コロナウイルスによる影響を合理的に算定することが困難であることから未定としておりましたが、この度、現段階で入手可能な情報や予測等に基づき通期の業績予想を算定いたしました。機工事業では今年度は国内のＳＤＭ（大型定期修理工事）がメジャー年であり、順調な推移を見込むものの、前期から継続していた大型設備工事案件が完工したことに加え、国内外での工事の中断・延期による工事量の減少が発生しております。物流事業では新型コロナウイルスの影響等による港湾・国際・構内作業での取扱量や生産・出荷量の減少を見込んでおります。

　2021年３月期の配当予想につきましては、未定としておりましたが、この度、通期業績予想の算定に伴い、期末配当を算定いたしました。