中長期的にも、業績拡大に不透明感が漂う
広島電鉄(9033)
■注目理由
同社は、広島県で鉄道やバスの運輸業を営んでいます。また、スーパーマーケット「マダムジョイ」の運営も行っています。
直近発表した第1四半期決算では、売上高96億5800万円(前年同期比-2.5%)、営業利益4億4600万円(同-16.3%)、当期純利益3億2300万円(同-39.8%)と減収減益となりました。これは、昨年の大型イベントによる収益が剥落したことや、一部のバス路線が縮小されたことが大きな要因です。加えて、スーパーマーケットの店舗数が減少したことも減益の要因となっています。今期はバス車両の代替や施設の改修費用などのコストの増加から大幅な減益を見込んでいます。そのため、減益を嫌気した投資家の売りが出やすく、株価は伸び悩む可能性が高いと判断しました。
また、少子高齢化に伴う、同社サービスの利用者の減少や、バス運転手の不足が同社業績に大きく影響することが考えられます。中長期的にも、事業環境に不透明感が漂うことから、積極的な買いは入りにくいでしょう。
過去の検証結果は以下の通りです。
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勝率:88.89%
平均損益(率):1.37%
平均利益(率):2.16%
平均損失(率):-3.57%
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