東祥、今期経常を30％上方修正、配当も1円増額

　東祥 <8920> [東証Ｓ] が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の15億円に急拡大し、従来予想の8億円を上回って着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の20億円→26億円(前期は45.4億円)に30.0％上方修正し、減益率が56.0％減→42.8％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比71.2％減の10.9億円に大きく落ち込む計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の2円→3円(前期は6円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の9.2億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の8.4％→16.4％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　今期業績予想につきましては、感染症拡大による実体経済への影響、エネルギーコストの上昇等先行き不透明な状況が続いておりますが、ホテル事業においては、各都道府県及び市町村が実施している各種宿泊キャンペーン等が寄与し、客室単価の回復並びに食品ロスの減少を含めたコスト削減効果等により売上高、営業利益、経常利益が当初計画を上回る予定であり、現段階におけるスポーツクラブ事業の会員数及び入退会の状況、不動産事業の入居率及び入退去の状況等を総合的に勘案し、業績予想数値を修正いたしました。なお、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、非支配株主に帰属する当期純利益並びにスポーツクラブ事業において１店舗閉店が決定したことによる特別損失の計上等を総合的に勘案した結果、修正しておりません。

　当社は株主の皆様への利益還元を経営上の最重要課題のひとつと考え、安定配当の維持を基本としながら、今後の事業展開及び企業体質の強化に備えた内部留保の充実等を総合的に勘案して決定する方針であります。 期末配当金につきましては、今回公表の連結業績予想並びに上記基本方針等により、１株当たり２円とさせていただく予定であります。※上記業績予想及び配当予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき算定したものであり、実際の業績等は感染症の収束状況、政府又は地方自治体からの休業要請等により事業環境が大きく変化した場合等、今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。