■東北新社 <2329> 1,444円 (+300円、+26.2%) ストップ高
東北新社 <2329> [東証S]がストップ高。前週末17日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、最終利益を50億9800万円(前期比26.8%増)と大幅増益を見込むことが好感された。メディアセグメントでスター・チャンネルを連結から除外した影響や他の関連チャンネルで契約世帯数減少の継続が想定されるため、売上高460億4500万円(前期比12.8%減)、営業利益21億6300万円(同19.2%減)と営業減益を見込むが、前期に発生した投資事業組合の運用損の減少や、スター・チャンネル株式譲渡に伴う特別利益の計上により、最終利益は大幅増益となる見通しだ。なお、24年3月期決算は、売上高528億1900万円(前の期比5.5%減)、営業利益26億7800万円(同36.3%減)、純利益40億2100万円(同28.3%増)だった。
■日山村硝 <5210> 1,977円 (+400円、+25.4%) ストップ高
日本山村硝子 <5210> [東証S]がストップ高。前週末17日の取引終了後、投資会社のMI2(東京都渋谷区)と共同保有者による日山村硝の保有比率が新たに5%を超えたことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、保有比率は5.35%となった。報告義務発生日は10日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
■アイズ <5242> 1,535円 (+300円、+24.3%) ストップ高
アイズ <5242> [東証G]がストップ高。前週末17日の取引終了後、広告業界向けのプラットフォーム「メディアレーダー」に関する技術の特許取得を発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。メディアレーダーは会員登録を行うと、広告出稿先やマーケティングサービスを比較・検討するための資料などを無料でダウンロードできる検索サイト。特許を取得したセグメント開示機能の技術は、掲載社の見込み顧客獲得の質を更に向上することを目的とする技術という。
■C&Fロジ <9099> 4,500円 (+700円、+18.4%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。C&Fロジホールディングス <9099> [東証P]がストップ高。日本経済新聞電子版が17日の取引終了後、「佐川急便を傘下に持つSGホールディングス(HD)が同業のC&Fロジホールディングスの買収に乗り出すことが17日、わかった」と報じた。C&FロジにはAZ-COM丸和ホールディングス <9090> [東証P]が買収を目指してTOB(株式公開買い付け)を実施しているが、SGホールディングス <9143> [東証P]は現在の株価にプレミアムをつけてTOBを実施する方針と伝えている。報道を受けてC&Fロジは「候補者にSGホールディングスが含まれていることは事実」とするコメントを発表。開示すべき事実を決定した場合、速やかに公表するとした。TOB価格が引き上げられるとの思惑をもとにした買いがC&Fロジに集まった。
■日東富士 <2003> 6,000円 (+770円、+14.7%)
日東富士製粉 <2003> [東証S]が続急騰。20日午後1時ごろ、27年3月期に純利益45億円(24年3月期42億3800万円)を目指す中期経営計画を発表しており、好材料視された。既存事業の量的拡大・質的向上を図るとともに、海外事業の拡大及び自立化や新規事業領域につながる成長投資などを実施する予定で、稼ぐDX化の推進なども行うという。また配当方針も、累進配当を継続的に実施することにより利益還元を一層強化する方針に見直し、それに伴い25年3月期の配当予想を中間71円・期末118円の年189円から中間・期末各140円の年280円に増額修正しており、あわせて買い材料視された。
■ARM <8769> 469円 (+60円、+14.7%)
アドバンテッジリスクマネジメント <8769> [東証S]が急反騰。前週末17日の取引終了後、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.88%)、取得総額6億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。更に、27年3月期に売上高を90億~95億円(24年3月期は69億9800万円)、営業利益を13億~16億円(同7億2500万円)に伸ばす目標を掲げており、ポジティブ視されたようだ。自社株の取得期間は5月20日から12月30日まで。取得した全株式を25年1月31日に消却する予定。
■ユトリ <5892> 2,686円 (+311円、+13.1%) 一時ストップ高
yutori <5892> [東証G]が5日続急騰、一時ストップ高となった。同社はアパレルブランドの企画販売を手掛ける。昨年12月に東証グロース市場に新規上場した。今月14日に発表した25年3月期単独業績予想は売上高、営業利益とも前期比3割増で高成長トレンド継続を見込んだ。コロナ禍の緩和に伴う外出機会の増加が引き続き追い風となる見通しだ。これを好感した買いが続いた。なお、20日午前10時過ぎ、自社ブランド「9090(ナインティナインティ)」の実店舗を新たに2店舗オープン予定であることを明らかにした。
■アーレスティ <5852> 718円 (+68円、+10.5%)
東証プライムの上昇率4位。アーレスティ <5852> [東証P]が急騰。前週末17日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1590億円(前期比0.5%増)、最終損益を前期赤字から一転20億円の黒字に浮上する見通しと発表。配当予想も前期比13円増の28円としており、これを好感した買いが膨らんだ。北米やインドを中心とした新規製品の立ち上げによる受注量増加を想定。主要顧客の日系自動車メーカーと、中国系EV(電気自動車)メーカーとの競争激化による減産影響を背景に前期に減損損失を計上しており、今期はその反動で損益が改善する見込み。同時に発表した24年3月期決算は売上高が1582億5400万円(前の期比12.3%増)、最終損益が76億9900万円の赤字(前の期8400万円の赤字)だった。
■住友鉱 <5713> 5,488円 (+393円、+7.7%)
東証プライムの上昇率9位。住友金属鉱山 <5713> [東証P]が3日ぶりに急反発。そのほか、三菱マテリアル <5711> [東証P]が大幅高となるなど、非鉄株の上げが目立った。前週末17日の米ニューヨーク商品取引所(COMEX)において、金先物相場は中心限月が前日比で1%を超す上昇となるなど、強い動きを見せた。前週に発表された米4月の消費者物価指数(CPI)でインフレの鈍化傾向が示されたことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利下げ観測が強まるなか、金利が付かない金に対しては投資家による資金流入期待が膨らんでいる状況となっている。銀や銅の先物相場も水準を切り上げる動きとなっており、非鉄株への買いを誘う要因となったようだ。東証の業種別指数で「非鉄金属」は上昇率で一時トップとなった。
■ヤマシナ <5955> 84円 (+6円、+7.7%)
ヤマシナ <5955> [東証S]が続急伸。同社は20日、アトラスコプコ(東京都港区)とフロードリルスクリューに関して共同開発し、国内で特許申請と意匠申請を行ったと発表。これが材料視されたようだ。フロードリルスクリューは、アルミ板や高張力鋼板を接合する際に用いられるもので、一般的なねじやドリルねじとは異なり、相手材や接合する板には穴はなく、片方向から専用の機器を使用し、高回転で相手材を溶かし変形させながらねじ込み接合する技術。欧米では自動車産業を中心に用いられており、日本でも注目されている技術だという。
■QPS研究所 <5595> 3,175円 (+201円、+6.8%)
QPS研究所 <5595> [東証G]が急反発。17日の取引終了後、4月8日に打ち上げられた小型SAR衛星QPS-SAR7号機「ツクヨミ-2」によって取得した初画像(ファーストライト)を公開したと発表しており、好感された。QPS-SAR7号機は、同社にとってQPS-SAR5号機に続く2機目の傾斜軌道への投入実績となる、商用小型SAR衛星。初画像(ファーストライト)の取得によって、画像取得に必要な基本的な機能が正常に動作していることが確認できたとしており、25年5月期第1四半期中には定常運用を開始し画像販売を開始する見込みとしている。
■ソシオネクス <6526> 4,600円 (+286円、+6.6%)
ソシオネクスト <6526> [東証P]が3日ぶり急反発。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を4600円から5400円に引き上げた。24年3月期の連結営業利益は前の期比63.6%増の355億1000万円だったが、25年3月期の同利益は前期比24.0%減の270億円と減益が予想されている。ただ、今期の為替前提が1ドル=130円と実勢レートとかけ離れており、為替要因だけでも大幅な増益要因となると指摘。更に、同社は確度の高い案件のみを予想に織り込む傾向がある、としている。同証券では今期の同利益は360億円(前期比1%増)への上振れを見込み、26年3月期は420億円への増益を予想している。
■じもとHD <7161> 421円 (+26円、+6.6%)
じもとホールディングス <7161> [東証S]が3日ぶり急反発。20付の日本経済新聞朝刊で「金融庁が山形県地盤のきらやか銀行と仙台銀行を傘下に持つじもとホールディングス(HD)の議決権を63%握ることが明らかになった」と報じられており、好材料視された。記事によると、じもとHDは6月下旬に開く定時株主総会で公的資金注入に伴い発行した優先株の配当を見送る方針という。優先株は通常、配当を優先的に受け取る代わりに議決権がないが、無配となればその期間中、議決権が発生する契約条件になっている。記事の通りであれば、じもとHDは6月下旬にも事実上の国有化状態に置かれることになるが、これにより再建が進むとの期待感が買いにつながったようだ。
■T&S <4055> 1,819円 (+111円、+6.5%)
ティアンドエス <4055> [東証G]が3日ぶり急反発。同社は17日取引終了後、技術者の募集、採用、教育を通じてグループ内の人材活用を推進するための子会社を6月にも設立すると発表。今期後半から来期に向け、優秀なエンジニアを増員し、売り上げ及び利益の拡大を図るとしていることが買い手掛かりとなったようだ。
■ニーズウェル <3992> 826円 (+49円、+6.3%)
ニーズウェル <3992> [東証P]が4日ぶり急反発。前週末17日の取引終了後、自治体ソリューションに強みを持つクラックスシステム(大阪市中央区)と業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。自治体向けDX支援ソリューションを推進するニーズウェルが自治体向けGISシステム開発に強みを持つクラックスシステムと協業することで、双方が持つ自治体向けソリューションを共有し、関東から関西まで幅広く互いの事業拡大を目指すのが狙い。なお、24年9月期業績への影響は軽微としている。
※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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