<クローズアップ>ペット関連サービスに新潮流、高まる医療、保険ヘのニーズ(2/3)
かつてペットは「ペットブーム」などと呼ばれ、一過性で人気が高まるものだったが、現在では高齢化や少子化などを背景に「家族の一員」「パートナー」へとその存在が変化しつつある。そうしたなかで、これまで人間に提供されてきたサービスがペットに向けにも提供されるようになるのは当然の流れといえよう。
矢野経済研究所(東京都中野区)によると、13年度のペット関連総市場規模は、小売り金額ベースで前年度比0.8%の1兆4288億円だった。ペットフードやペット用品はともに伸長率が鈍化したものの、引き続きペット保険や動物病院などをはじめとするサービス関連が牽引役となっているという。ペット関連サービス産業は、ペットの健康維持・管理に関連したサービス産業が全般的に活況を呈し、今後も拡大基調を予測するとしており、関連銘柄には注目が必要だ。
ペットに関連するサービス産業の代表格は、医療だろう。人と同じようにペットにも多用な症例があることから、日本動物高度医療センター<6039.T>では診療件数が増加の一途をたどる。また、ペットは病気やケガをしても、人のように公的な健康保険が利かないため、場合によっては、1回につき数万円から数十万円かかることもある。そのため、ペット保険のニーズも強まっており、アニコム ホールディングス<8715.T>でも契約数が順調に拡大している。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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