<動意株・19日>(大引け)=神栄、サン電子、クリングルなど
サン電子<6736.T>=上値指向。この日の午前中、藤商事<6257.T>から販売中のパチンコ遊技機「P緋弾のアリア~緋緋神降臨~ラッキートリガーVer.」をテーマとしたスマートフォン向け実機シミュレーションアプリの配信を開始したと発表しており、好材料視されている。同アプリは、原作で大人気のキャラクター「ネモ」が参戦し、萌え演出が増しているほか、同機種より搭載された新規楽曲2曲「星屑のSky wall」「Secret moon」をBGMモードで視聴することが可能になっているという。
クリングルファーマ<4884.T>=全体相場が大きく崩れるなか反発。この日の寄り前、東北大学との間で実施した筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者に対して組み換えヒトHGFタンパク質製剤を投与する第2相臨床試験の追加解析として、検体試料のバイオマーカー解析に関する共同研究契約を締結したと発表しており、好材料視されている。治験で取得した検体試料について神経変性や神経炎症のバイオマーカーを測定し、HGF投与による効果を検証することが目的で、効果の検出しやすい患者集団の特定など、次相試験のデザイン策定に重要な情報が得られることが期待されるという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
アイザワ証券グループ<8708.T>=3日続伸。18日の取引終了後、予想を非開示としていた24年3月期業績について、最終利益が29億7500万円(前の期23億7500万円の赤字)になったようだと発表したことが好感されている。株式市場が堅調に推移したことを受けて、株式や投資信託、ラップ商品などの受入手数料や米国株式などのトレーディング損益が大幅に増加した。また、特別利益として投資有価証券売却益を計上したことも寄与した。
さくらインターネット<3778.T>=物色の矛先向かいストップ高。19日付の日本経済新聞朝刊が「経済産業省は人工知能(AI)を開発する際に使うスーパーコンピューターの国内整備に乗り出す」と報じた。さくらネットなど5社のAIスパコンの整備に合計725億円を補助するという。これを受けさくらネットは19日の取引開始前に、「報道の通り最大補助額約500億円の申請を行っている」とするコメントを発表。申請結果が公表できるタイミングとなった段階で改めて開示する姿勢を示した。経産省の補助による収益押し上げ効果を期待した買いが入った。報道では補助対象に内定した企業として、上場企業ではさくらネットのほか、KDDI<9433.T>とGMOインターネットグループ<9449.T>の名を挙げている。支援額はKDDIが102億円、さくらネットが501億円、GMOは19億円としている。
新都ホールディングス<2776.T>=急速人気でストップ高。18日の取引終了後、金属リサイクル事業を行う北山商事(長野県長野市)を簡易株式交付により子会社化すると発表しており、これを好感した買いが流入しているようだ。新都HDは、金属リサイクル事業の仕入れの約70%を北山商事から行っており、金属リサイクル事業を含む貿易部門の一層の拡大を図るのが狙い。また新都HDの金属リサイクル事業は現在、鉄くずスクラップの輸出が中心だが、北山商事を子会社化することで、鉄くずスクラップの集荷・切断・圧縮などの工程を得た商品をグループ内で製造できるようになり、それらの商品を取引予定先企業に直接販売とスクラップヤードへの販売が可能となることで業績への貢献を見込むとしている。
ブロンコビリー<3091.T>=5日ぶりに急反発。2018年7月以来、およそ5年9カ月ぶりの高値圏で推移している。18日の取引終了後、24年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比15.7%増の65億2700万円、経常利益は同2.5倍の7億9300万円だった。経常利益の中間期計画に対する進捗率は81%台に上り、ポジティブ視されたようだ。来店客数がコロナ禍前の水準に回復した。仕入れ価格の上昇の影響が出たものの、コストコントロールにより吸収した。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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