大幅続伸。発行済み株式数の3.87%に当たる250万株、60億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月19日から24年3月31日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図ることを取得目的としており、取得株は全株消却する計画。目先の需給改善を期待する動きが優勢に。また、オンライン医療事業を手掛けるMICINとの資本業務提携も同時に先週末発表している。
アイザワ証G<8708>:1037円(+85円)
大幅続伸。発行済み株式数の1.1%に当たる40万株、5億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月19日から24年1月31日まで。資本効率の向上と株主還元の充実を図り、機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。また、中間期末配当金は前年並みの13円にすると発表。株主還元策の向上を評価する流れに。なお、本日は株主還元拡充への期待波及から、中堅証券株の強い動きが目立っている。
水戸証<8622>:479円(+26円)
大幅反発。9月中間配当を10円にすると先週末に発表している。前期中間配当金は2円であった。同社では、配当性向50%を基本方針としているが、23年3月期から25年3月期の3期間においては、年間配当金の下限を20円とするとしており、大きなサプライズではないものの、9月末配当権利取りの動きが優勢にはなっているようだ。なお、年間配当金20円をベースにすると、前週末終値基準の配当利回りは4.4%の水準となる。
丸三証<8613>:650円 カ -
ストップ高買い気配。24年3月期から28年3月期までの間、普通配当に加えて特別配当を実施する方針を決定したと発表している。この特別配当は、中間配当・期末配当の時期に等分して実施のもよう。これに伴い、9月末中間配当は特別配当15円を加えて25円にするとしており、特別配当は期末にも15円を実施する予定。配当利回り妙味が一気に高まる状況となっている。なお、25年3月期、26年3月期も年間30円の特別配当を計画している。
レーザーテック<6920>:21550円(-1155円)
大幅反落。同社を始め東京エレクやアドバンテストなど半導体関連の下げが目立つ展開になっている。台湾TSMCが主要サプライヤーに最先端半導体向け製造装置の納入を遅らせるよう求めたと伝わり、先週末には米SOX指数が3%の大幅下落となっている。連休明けの東京市場においても、半導体関連には売りが波及する状況のようだ。半導体市場の回復が想定以上に後ずれするとの見方につながる形へ。
コマースワン<4496>:714円 カ -
ストップ高買い気配。24年3月期の年間配当予想を従来の無配から34.00円(前期実績は無配)に増額修正している。内訳は中間が27.00円、期末が7.00円。株主還元方針を変更し、配当性向30%程度を目安としたことに伴う措置。中間配当にはグループ会社フューチャーショップ(大阪市)のサービス提供開始20周年の記念配当として20.00円を加える。また、中期経営計画を11月14日開示予定の第2四半期決算発表に併せて開示するとしている。
関通<9326>:752円(+66円)
年初来高値。24年2月期第2四半期累計(23年3-8月)の営業利益予想を従来の1.02億円から1.58億円(前年同期実績1.91億円)に上方修正している。物流サービス事業で既存顧客の作業・運賃等の値上げや利益率の高い冷凍冷蔵の顧客増加が寄与し、売上総利益率が向上した。販管費が計画を下回っていることも利益を押し上げる見通し。通期予想(6.69億円)は据え置いたが、修正が必要と判断した場合は速やかに公表するとしている。
セキュアヴェ<3042>:290円(+25円)
大幅高。24年3月期の純損益予想を従来の0.21億円の黒字から2.45億円の黒字(前期実績0.44億円の赤字)に上方修正している。保有資産の効率化を図るために投資有価証券を売却し、投資有価証券売却益3.25億円(予定)を特別利益として計上するため。営業損益予想は0.30億円の黒字(同0.34億円の赤字)で据え置いた。セキュアヴェイル株は8日に直近高値(319円)を付けてから下押ししていたが、業績修正を受けて買い戻し機運が広がっている。 <ST>
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