MACD上昇中。業績予想の上方修正も好感。
㈱八十二銀行(8359)
■注目理由
長野県長野市に本店を置く地方銀行。1931年設立。主要株主は三菱東京UFJ銀行。地銀界では比較的財務体質が良好で、有力地銀に挙げられることが多い。長野県内の他、群馬県、埼玉県、東京都、新潟県、愛知県、岐阜県、大阪府に営業拠点を置く。また海外では香港に支店を置くほか、上海、大連、バンコク、シンガポールに駐在員事務所を置いている。
第30次長期経営計画として、ROE5%以上、2018年に当期純利益(単体)200億円、連単倍率(当期純利益)1.2倍、株主還元率40%を目標とする。
平成28年3月期第1四半期(平成27年4月1日~平成27年6月30日)における連結経営成績は、売上高570.5億円(前年同四半期比+20.1%)、経常利益158億円(同+34.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益101.1億円(同+49.2%)。経常収益は、有価証券利息配当金の増加、「その他業務収益」中の国債等債券売却益の増加、「その他経常収益」中の貸倒引当金戻入益の増加等を主因として、対前年同期95.6億円増となった。経常費用は、「その他業務費用」中の国債等債券売却損などが増加したことから対前年同期55.3億円の増加となった。
(出典:平成28年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結))
24日、3営業日ぶりに大幅反発。前週末比41円(5.1%)高の850円まで買われている。18日引け後、16年3月期連結業績予想の上方修正および配当予想の修正を発表し、好感されている。通期の経常利益は従来予想の360億円(前期比△24.8%)から440億円(同△8.1%)へ、当期純利益は同225億円(同△17.2%)から285億円(同+4.8%)へ引き上げられた。見込みよりも資金利益が増加したことや与信費用が減少したことなどが要因。同時に、中間配当を従来予想の4円から6円に、期末配当を同5円から7円へ引き上げた。年間配当予想は13円(前期実績は15円)となる。
(出典:2015年9月24日 Kabutanニュース)
8月後半の急落以後、700円台後半から850円付近を推移するレンジ相場にあるが、RSIが下落中で買いサインである30付近に近づいていると取れる。MACDも9月9日頃シグナルを超え、プラス圏内に向かって上昇を続けているので、トレンド転換の可能性もある。今後の上昇に期待したい。
直近の株価はPER14.99倍、PBR0.64倍、配当利回り1.53%となっている。