<動意株・10日>(前引け)=レゾナック、AOKIHD、芝浦
AOKIホールディングス<8214.T>=上昇加速で新高値。9日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を見直した。売上高の見通しを1805億円から1850億円(前期比5.0%増)、最終利益の見通しを58億円から68億円(同20.7%増)に引き上げた。年間配当予想は13円増額して40円(前期比20円増配)とした。プライム銘柄ながらPBR(株価純資産倍率)は0.7倍程度で割安感が意識されるほか、配当利回りは4%に迫る水準とあって、これらをポジティブ視した買いを集めたようだ。下期は期初の予想をおおむね据え置いた。コロナ禍を経て社会経済活動が正常化するなか、原価上昇に対する対応が奏功し、4~9月期は売上高が前年同期比7.2%増の810億5500万円、最終利益が同3.4倍の20億6300万円となった。
芝浦メカトロニクス<6590.T>=上げ足強め続伸。半導体製造装置メーカーでウエハー洗浄装置を主力とし、特にウエハーを多数まとめてではなく1枚ずつ洗浄する枚葉式ウエハー洗浄装置では世界トップシェアを有している。9日取引終了後、同社は24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の73億円から100億円(前期比8%減)に増額しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。修正後でも前期実績を下回る見通しだが、修正率は37%に達しておりサプライズとなった。スマートフォンやパソコンの販売不振による半導体市況の低迷が続いているが、前工程の需要は回復色をみせており、同社はロジック用の装置やウエハー向け装置が前年同期に比べ増勢となっている。株価は今月1日に6220円の安値をつけたが、そこをターニングポイントに戻り足に転じていた。7000円台前半は依然として値ごろ感があり、ボックス上限ラインの7500円どころをにらんだ買いを引き寄せている。
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出所:MINKABU PRESS
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