エンチョー、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も17.5円減額

　エンチョー <8208> [東証Ｓ] が10月24日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の1億8000万円の黒字→6000万円の赤字(前期は1億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の連結経常損益も従来予想の1億円の黒字→4500万円の赤字(前年同期は6800万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　業績悪化に伴い、従来10円を計画していた今期の上期配当を見送るとし、下期配当は従来計画の10円→2.5円に大幅減額修正した。年間配当は従来計画の20円→2.5円(前期は15円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．第２四半期連結累計期間　2024年３月期第２四半期連結累計期間について、原材料価格の高騰に起因する販売価格の上昇が個人消費の停滞に大きく影響している他、新型コロナウイルス感染症の規制の緩和によって外出の増加や節約志向による買い控え等の消費者行動が多様化されたことや、天候不順の影響もあり、売上高は前回予想数値を下回ることとなりました。利益につきましては、物流費、光熱費、人件費等の店舗運営コストの上昇が見込まれる中、コストの節減に注力し、各経費は概ね想定を下回って推移しましたが、売上高の減少を補うまでには至らず、前回予想数値を下回る見込みとなりました。２．通期連結　通期におきましても、原材料価格の高騰が及ぼす経済への影響は長期化し、個人消費の回復には時間を要するものと想定される等、当社においても引き続き厳しい経営環境が推移するものと見込み、前回予想数値を修正するものであります。

　　当社は、配当の継続を重視しており、会社の経営成績及び財政状態並びに今後の見通し等を総合的に勘案しながら、積極的な利益還元を行うことを基本方針としております。　　しかしながら、上記の通り、2024年３月期の第２四半期連結業績予想及び通期連結業績予想を下方修正致しました。これに伴い、誠に遺憾ではございますが、１株当たりの中間配当金額及び期末配当金額を直近の予想から修正し、中間配当については無配当、期末配当については１株当たり２円50銭に修正致します。　　株主の皆様におかれましては、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。