千趣会、22年12月期業績を未定に変更

　千趣会 <8165> が3月11日大引け後(16:30)に業績修正を発表。22年12月期の業績予想を取り下げ、未定に変更した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社グループは、本年1月に当初の計画どおり基幹システムのリプレイスを実行いたしました。このリプレイスは、複雑化したシステムと業務の刷新・BPRを行い、様々な変化への対応力を向上させることを目的とし、事前に相当の時間と工数をかけて準備を行っておりましたが、新システム稼働後にベルメゾンネットでご注文を正しく受け付けできない、予定どおりに商品をお届けできない等の事象が発生しました。また、これらに起因してコールセンターへのお問い合わせが集中する等、影響が広範囲にわたり通常の営業活動に支障をきたす状態となりました。2022年2月10日に公表いたしました通期連結業績予想では、一定の受注減は織り込みつつ、収束後にリカバリー施策を行うことで挽回が可能であると見込み、2月中旬の収束に向けて、販売促進策の実施を見合わせるとともに人員配置を変更する等の対応を行ってまいりました。現在、システムについては概ね平常通りに稼働しておりますが、当社グループの中核事業である通信販売事業のベルメゾンの売上高は、1月に引き続き2月も前期を大きく下回って推移し前年と比較して受注が半減しております。これにより2022年12月期の通期連結業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに前回予想を下回ることが予想されます。業績回復を目指し3月から徐々に販売促進策を再開させており、本日公表いたしました「合弁会社（連結子会社）設立に関するお知らせ」に記載のとおり新会社を設立する等、中期経営計画の実現に向けて積極的な投資を続けてまいります。これらの効果が発現されるまでに時間を要するため、現時点では通信販売事業の業績予想を合理的に算定することが困難であり、当社グループの連結業績予想は一旦取り下げ「未定」とさせていただきます。今後、合理的な業績予想の算定が可能となった段階で改めて公表いたします。お客様に安心してご利用いただける状態に安定させること、そしてトラブル発生により大幅に縮小しておりました販売促進策を順次再開させていただくと共に、新たなリカバリー施策を実施することにより、お客様の信頼回復と受注回復に全社をあげて取り組んでまいります。なお、現時点におきましては、1株当たり7円の年間配当予想（中間配当3円、期末配当4円の予想）の修正はございませんが、通期連結業績予想の確定後、修正が必要な場合は、改めて公表いたします。今後も企業価値の向上に努め、株主の皆様へ安定的な利益還元が実現できるように取り組んでまいります。