市場の認知度が薄く、出遅れ鮮明な低バリュー株に水準訂正の動き
時価総額:37億円
PER:14.46倍
PBR: 0.30倍
化学品の商社およびメーカーで、電子部品や光学機器・自動車・製紙向けなどの高機能化学材料を主軸に置きながら、生活に身近なところで食品材料の増粘剤や乾燥野菜なども取り扱っている。環境保全意識の高まりが加速する中、排水処理向けの微生物固定化担体『Y-CUBE』なども新規ラインナップに加えている。
業績面において11/8に中間決算を発表、主力のコーティング製品・回路基板材料がスマホ市場の減速で大幅に減収となったほか、自動車業界向けの樹脂製品なども振るわず、中間期の売上高は前期比8.4%減、営業利益は同88.6%減と大きく落ち込んだ。しかし、足元では自動車およびエレクトロニクスの両業界に改善の兆しがみられてきたことや、割合は小さいものの食品素材の増収など明るい材料もあることから今後の業績回復には期待がかかるところ。
株価は12月に入り200日移動平均線を突破して上値を伸ばしたが、年始には早々に利益確定売りに押されて往って来いの動きとなった。しかし、上昇トレンドは崩すことなく切り返して再び上値トライの動きから、今後は物色の持続性において関連してくる電気自動車やスマホなどのテーマ性に期待。市場の認知度はまだ低く、高値更新してくるにしたがいバリュー株見直しの動きが強まってくると予想。