エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)の売上高は前期比11.3%増の814.19億円、営業利益は同85.5%減の1.50億円となった。主力の「LPガス・灯油販売」で、原油価格やプロパンCPの高騰に伴い販売単価が大幅に上昇し、増収となったものの、電力販売において調達コスト上昇の影響を受け売上総利益が大幅に悪化し、減益となった。
エネルギーソリューション事業(BtoB事業)の売上高は前期比22.0%増の2,412.51円、営業損失は3.46億円(前期は5.73億円の利益)となった。主力の石油事業でBtoC事業と同様に原油価格の高騰に伴い販売単価が大幅に上昇し、増収となったものの、電力事業で調達コスト上昇の影響を受けたことによる売上総利益の悪化が大きく影響し、損失に転じた。
その一方、注力している非エネルギー事業の売上高は前期比6.9%増の193.54億円、営業利益は同324.9%増の8.56億円となった。事業別としては、抗菌事業の需要一服があった一方、シェアサイクル事業・システム事業が好調に推移した。同セグメントは、同社の注力事業であるが、シェアサイクル事業は、2023年3月末時点でステーション数は3,100ヶ所、設置自転車数は10,000台を超えた。これに伴い利用率が向上し、2022年4月に行った価格改定の効果も加わって設立以来の通期利益化を達成した。また、システム事業は、電力自由化に対応した顧客情報システム「電力CIS」が伸長し、顧客管理件数が870万件を超え、収益に貢献した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.2%増の3,600.00億円、営業利益が同123.2%増の20.00億円、経常利益が同87.3%増の23.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同171.5%増の13.00億円を見込んでいる。
<AS>
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